第5話 知らないことだらけの世の中は思ったよりもつまらない・下
「……おしるこ」
七月初めの日曜日。結局、日差しが傾き始めた午後五時まで続いたクロバとのデートを終えて帰路に付いた日曜日。
あれから二時間後。現在時刻午後七時半。
月昇るこの時間帯。俺の姿は、住宅街の立ち並ぶ住居に風穴を開けるように鎮座する公園の中に在った。
「ふむ、おしるこか。こういうものは冬の定番ではあるけれど、夏に呑むあったかおしるこというものもまた乙なのかもしれない」
別に、あのデートの後に家に帰っていない、というわけではない。家には帰った。帰宅した上で外出着からカジュアルな普段着に装いを変え、その過程で外でたっぷりと発散した汗を流すためにシャワーに入った。
今頃俺の残り香で公園はいい匂いで満ちていることだろう。こちとら風呂上がりである。ちなみにシャンプーはレモンの香りだ。
ともあれ、そうして一通りの帰宅後のルーティンを終えた後に、食事まで済ませた俺は、気分転換に外出し、暗がりへと落ちて行った住宅街の夜の中へと迷い込んだのだ。
まあ、行く宛なんてないので、近場のそこそこ広い公園を巡ってぼんやりとしているだけなのだけれど。それこそ、小銭以外の何も持たずに家を出てきたぐらいには、無計画な散歩である。
そして現在。夏場に渇いた喉を潤そうと自販機の前に立ち、目の前に現れた冬の風物詩ことおしるこドリンクを見つけて立ち往生しているところである。
おしるこ。ふむ、おしるこか。
余談でしかないけれど、俺はつぶあんが好きだ。なぜならば、つぶあんは中途半端だから。
甘味餡として練り物に属するつぶあんだけれど、彼らは元の形を残したまま提供される。練り物として加工されているくせに、自分たちの元の姿に執着するように、その原型をとどめている。
マメなのに練り物。練り物なのにマメ。その中途半端な、何にもなり切れない中庸なさまが、俺は好きなのだ。
以上、明らかに食べ物に対する評価ではない好みの話。
結局俺は、無難なスポーツドリンクを買おうと小銭を入れた。元々喉を潤さなければならなかったからこそ立ち寄った自販機である。選ぶまでもなく、常識に流されるがままにスポーツドリンクを購入するべきだ。
その常識を排してまでおしるこを選ぶだなんて、ありえない。やはり俺は、選ぶということを厭うらしいと、つくづく自分の性分を嘆くばかりだ。
選ばない。選びたくない。
つまりは、この夜の住宅街に繰り出した足も、別に俺が選んだわけではない。
なんとなくぼんやりとしていたら、母親に外の風に当たって来いと言われたからだ。もう一つ、辛気臭い表情で突っ立ってるぐらいなら、家に居るなとも言われてしまった。
辛気臭い顔をして、ぼんやりとしていた理由は……まあ、昼間のあれだろう。
「……」
自販機の三段目端。スポーツドリンクの特等席で光るボタンを押す。ゴトンと選んだスポーツドリンクが取り出し口へと落下した音が聞こえてきて、遅れておつりが滑り落ちてきた。
昼間の記憶を繰り返しながら、俺は手に取ったスポーツドリンクのキャップを開ける。ちょっとだけ硬い。外れを引いた。
ギュッと拳を握ってキャップを開けた頃には、ペットボトルの表面に付いた水滴で手がびしょびしょになってしまっていた。まあ、気にするようなことでもない。
ペットボトルを傾けて、スポーツドリンクを飲む。
薄暗い空を見上げながら。
誰も居ない一人だけの世界の中で。
ごくり、ごくり。
「あ、たいちゃん」
「ぶふぅッ!?」
吹き出した。
それはもう盛大に。口に含んでいたスポーツドリンクを。
「……び、びっくりした……」
驚愕を露にしつつ半袖の肩口で口元を拭いながら振り返ると、ちょうど俺の真後ろにちんまりとしたシルエットが佇んでいた。
イグサである。飼い犬のリードを引いたイグサが、ちょこんとこちらの様子を窺うように、夜の公園の街灯に照らされていた。
「えと、こ、こんなところで奇遇だね、たいちゃん」
「俺の背後に立ってくれるなよイグサ……」
「そう言うところも、やっぱり変わってないんだねタイちゃんは」
フフフッと、口元を隠しながら笑うイグサを見ながら、吹き出してしまった分を取り戻すように、俺は再びスポーツドリンクを飲む。ごくりごくり。飲み干した。
「しかし、こんな時間に犬の散歩か?」
「うん。というか、こんな時間じゃないとできないというか」
ペットボトルを潰してゴミ箱に捨てた後に、イグサの表情より下へと視線を下げる。すると、イグサが手に持つリードに繋がれたフレンチブルドックが目に映った。名前は確か“フーカ”だったか。
此方を見上げるフーカとちょうど目が合う。てこてこてこ。フーカがこちらへと歩いてくる。ふむ、フーカとは久しぶりの邂逅だ。それでも特に吠えるでもなく、俺の方へとやってくるとは。
さては俺が会うたびに犬用おやつを持参していたやつだということを覚えているな。はは、現金な奴め。だが残念。生憎と今日は持ち合わせがないんだ。
くぅーん(踵を返すフーカ)
こ、こいつ……おやつを持っていないとわかるとすぐに飼い主の元に戻っていきやがった……ほ、本当に現金な奴め……。
「あ、えっと……」
暗い夜。街灯ばかりが照らす公園の中、僅かにしか見えない顔でにへらと顔をほころばせたイグサは、フーカの素っ気ない態度にちょっとだけ申し訳なさそうにしつつ、話を戻す。
「夏って動物にとってちょっとつらい時期だからさ。日差しは暑いし、コンクリートは火傷しちゃうし。だから、暑くない時間を狙って散歩させなきゃいけなくて……」
「なるほど。ペットを飼うのは大変だな」
「えへへ……でも、可愛いからね。大変でも、大丈夫」
ふむ、確かに可愛いということは、ペットを飼う上に置いて実に重要な要素だろ。というか、可愛くもかっこよくもない生物を、好んで家に置こうとは思わない。まあつまりは、ペットを飼っている以上、誰しもが愛ペット家なのだ。
「あ、ちょっとフーカ! 強く、あんまり強く引っ張らないで~!!」
ただし、可愛がっているからと言って、ペットがこちらのことを配慮してくれるかは別問題。今しがた何かの匂いを嗅ぎつけたのか、突如として走り出したフーカに引っ張られて、すってんころりんと思いっ切り転んだイグサを俺は見てそう思った。
「あうぅ……なんでぇ……」
「ったく、そう言うところも相変わらずなんだな」
「ごめんねぇ、たいちゃん……迷惑かけてぇ……」
もちろんこれも平常運転。昔から何度もこうなる所を見ていた手前、俺のフォローは早い。
イグサの代わりにフーカがどこかに行ってしまわないようにリードを確保。それから起こすのを手伝う。起き上がってから、背中の方の汚れを払ってやれば、ありがとうと半べそになった状態でお礼を言われてしまった。
そんな態度を見て、改めて俺は、変わらないなこいつ、と思った。
「……」
それでも、イグサは変わっていた。前の覗き現場の時も、教室での会話の時も、ついさっきまでも、ここまで近くでイグサのことを見ていなかったからわからなかったけれども。
夜の暗闇の中とは言え、街灯の真下で見たイグサの姿は、以前と比べ物にならないぐらいには可愛らしく見えた。何が理由なのかはわからない。ふんわりとした彼女の髪にあるのか、くりくりと愛らしいたれ目にあるのか、ぷっくりとして柔らかそうなほっぺたにあるのか。
ただ、どちらにせよ。
この手の可愛らしさというものは、並々ならぬ努力の下にあるのだと、俺はクロバに教えてもらったのだ。
だから俺は、「相変わらず」だなんて言葉に続けるようにして言った。
「……まあ、変わったところもあるみたいだけどな」
「っ!! か、変わったって……具体的にどこらへんかな!」
飛び跳ねるように反応したイグサは、転んで涙目になった瞳を一度だけ袖口でごしごしと拭ってから、俺の方に詰め寄ってそう訊いてくる。並々ならぬ気迫に少しあとずさりしてしまう。
「あーえっと……」
ただ、やっぱり正直に言うのは恥ずかしい。もちろん、イグサの努力を否定するつもりはないけれども。面と向かって女の子に可愛いと言えるほどの勇気は、俺の心には存在しないのだ。
だからこそ、取り繕うような戯言を絞り出すしかなかった。
「し、身長とかな。見違えるようだ。本当に」
「私が中学生に上がってから全然伸びてないの知ってるでしょ」
「ほら、夜の廊下とか怖くて一人でトイレに行けてなかっただろ。そう考えると、犬の散歩とはいえこの時間帯に外出してるだけで十分な成長とも言えるんじゃないか」
「怖がりなのはたいちゃんの方でしょー! さっき、私が声かけた時めちゃくちゃビビッてたの、見逃してないからね!」
「ぎくぅ!!」
なぜだろうか。こういう時の誤魔化しばかりが上手くいかないのは。昔からそうだ。自己保身は、あまり得意じゃないんだ。
「むぅ……まあ、いいけどさ。たいちゃんが正直じゃないのは、今に始まったことじゃないしー」
「ああ、そうだそうだ。俺みたいな嘘つきの言うことなんてあんまり信じるなよ」
「……それも嘘」
「どうだかね」
話題を逸らすように、俺は手に持っていたリードをイグサに返した。ぶるぅと、ちょうどよくフーカが鳴いたのもその時だ。またもや暴れられてはたまらないと、俺がもう一度、そのリードをいつでもとれるようにイグサに近づいた。
その時だった。
「ね、ねぇ、たいちゃん!」
俺が近づくのと同タイミングで、イグサが腕を掴んできた。それから、くいっと俺の方を見上げながら、彼女は言う。
「……ちょとだけ。ちょっとだけ……歩きながら喋らない?」
緊張した様子のイグサは、そう言った。
それから、あちらも何かを取り繕うように急いで俺から手を放して、バタバタと挙動不審に陥りながらも、数歩下がってから申し訳なさそうに言葉を続ける。
「あ、本当にちょっとだけだから! 迷惑だったら、断ってもいいけど……」
そう言う姿は、どこか小動物のように情けない。ともあれ、友人の誘いを断る程、俺は忙しくないからな。
「ちょっとだけ、なんて言うなよ。別にやることもないんだ。門限までなら付き合ってやるよ」
「あれ? たいちゃんちって門限あったっけ?」
「ないぞ」
「ん? でも門限までって……あれ?」
「まあまあ。そんなことはどうでもいいから、ほらさっさと歩くぞ」
俺の冗談に気を取られ過ぎてバグってしまった様子のイグサの背中を押しながら、俺たちは夜の公園にへと繰り出した。
夜の公園、と言ってもまばらな街灯のおかげでそこまで暗くはない。ただ、快適かと言われたら少し違う。夏入り直前のちょっとしたじめじめ感。梅雨を引きずるような空気感がねっとりと纏わりついて、何とも居心地の悪い夜だ。
そんな夜の公園を、俺とイグサは歩いていた。
先頭を歩くのはフーカだ。ガフガフと、鼻を地面にこすりつけながら歩いている。それにつられるがままにリードを持ったイグサが歩き、後を追いかけるように俺が歩いている。
リードに引っ張られるイグサの姿は、やっぱり見ていて危なっかしい。
「なんか久しぶりだねー、こういうの」
「去年は受験で忙しかったしな」
「一扇高校、一番の近場だけどそこそこ偏差値高いのがね……」
「それでもよくやった方だと思うよ、イグサは。まさか中期テスト全教科赤点のお前がここまでやるとはな……」
「思い出させないでよそれ!」
世間話の井戸端会議。今の俺たちの間で咲かせることができる話題などそんなものだ。と、いっても。今じゃなくてもこんなものだ。昔から、家が近かったこともあってか、時折こうして犬の散歩をしたり、遊んだりと交流の多かった俺たちの間に、特別な会話なんてなにもなかった。する必要もなかった。
そのくせして、たった一つのきっかけで数か月も会わなくなる。気まずくてこちらから話題を振ることもできなくなるなんて思いもしなかった。
「……たいちゃん」
「ん、なんだ」
ふと、イグサの声色が変わった。ただ、それに気づいていない風を装って、何でもないかのように俺は、その呼びかけに応答する。メーデー、と。何事も無いかのように。
それから、変わらない調子で彼女は訊いてくる。
「デート、楽しかった?」
俺の返答に間が空いた。
そういえばイグサは、噂どころか目の前で俺がクロバからデートに誘われるのを見ていたんだったっけか。
それなら、確かに気になる話か。そうでなくとも、気になりはすると思うけれどもさ。
「……そりゃ楽しかったね」
数秒、俺は返答に間を空けた。それはそのまま、返答に迷ったことを示しているけれど、そんなものはなかったと豪語するように力押しでまくしたてる。
「昔馴染みなら俺が友人に恵まれない星の下に生まれてしまったことはよく知ってるだろう? 実を言えば高校生活が始まって以来、俺の休日は砂漠が如く寒々としたものでな」
「砂漠なのに寒いの?」
「例えだ例え。いちいち気にするな。ま、久しく人と出かけなかったからな。それはそれは、やはり友人との交流というものは筆舌に尽くしがたい楽しさだったな」
何時間と買い物に付き合わされた挙句、変な先輩に目を付けられたのだから、本当に楽しいお出かけだった。
まあ、そんな皮肉を連ねずとも、楽しくはあったけども。
ただ、それを正直に言うのは、少しだけ恥ずかしい。だから皮肉でかくしてうやむやにする。いつも通りの、冗談だ。
「ゆ、友人……ふーん……そうなんだ……」
「なんだよ」
「あ! い、いやいや、楽しそうで羨ましいなーってさ。私も、高校に上がってからたいちゃんと遊べてないんだけどなー……」
「……」
まばらな街灯に照らされるイグサが、ジト目で俺の方を見上げている。その目を見ていると、なんだか責められているような気になってしまう。
「悪かった悪かった。確かに意図して避けちゃぁいたが、悪気があったわけじゃねぇんだよ」
だから、普段なら言わないようなことを言ってしまう。またの名を本音とも言う。
「知ってる。たいちゃんは優しいもんねー」
「お前のその言葉には含みがあるな」
「べっつにー」
そう言いながら、続けざまにふふっとイグサが笑う。昔に戻ったような調子で、楽し気に。俺がその笑顔を見ることができないのは、きっと公園が暗いから、という理由だけではないだろう。
四か月。そんなに引きずるような話でもないだろうと、“僕”は思った。
「でも、確かにちょっと怒ってます」
「さいでっか」
「そりゃそうでしょー、私、ずーっと遊べてなくて寂しかったんだからね!」
そんな風に言いながら、リードを持ってないほうの手でイグサがぐーぱんちを仕掛けてきた。ぺふっと、音にもならないような音で、ぐーぱんちが俺の胸に直撃する。痛みはない。流石はイグサ。可愛らしい攻撃である。
「だから、ね。たいちゃん」
とはいえ、そのぐーぱんちはあくまでも牽制だ。
続く渾身のストレートを確実に当てるための、前座のぐーぱんち。そんなものに気を取られていたから、付け入る隙を見せてしまった俺は、見事な言葉の一撃を正面から受けてしまった。
「わ、私とも……来週、遊びに行こっ! たいちゃん、普段から暇なんだよね!」
強烈な一撃だ。頭がくらくらする。去年まで、こうして遊びに誘われることなんて、なんてことなかったはずなのに。
それとも……
イグサが綺麗になったから――
――なのか?
「まあ、暇だな来週の日曜日でいいか?」
「あ! に、日曜日は友達と遊ぶ約束があって……」
「友達、ね」
「うん、友達との約束。えっと、だから……ど、土曜日! 土曜日に街の方行こうよ。久しぶりにゲームセンターとか行きたいかな。たいちゃんと一緒に」
「わかった。あけておくまでもなく、俺の予定は全日未定だ。首を洗って待っておけ」
「それって待ち合わせするときの言葉だったっけ……?」
そんな風に約束をした俺は、すぐに携帯を開いて、カレンダーの来週の土曜日に予定ありのチェックマークを入れた。ついでに時計を見れば時刻は既に八時を回っていた。そろそろ帰る頃合いだろう。選択するまでもなく、遅くまで外出して親を心配させるわけにはいかない。
「んじゃま、そろそろ俺は帰る。それとも送ってこうか?」
「送っ!! ……ちょ、ちょっと遠慮しておこうかな……心の準備ができてないし……またみっともない所をもにょもにょもにょ……」
「ふむ? まあいいが、暗闇には気を付けろよ」
「うん、心配してくれてありがとね!」
そう言って、公園で俺たちは別れた。
それからの道のりは単純だ。公園を出て、まっすぐ家に帰り、母さんに挨拶してから、二階の自室に移動して、そのままベッドにダイブ。
仰向けになって天井を見つめながら、今日一日のことを振り返る。
クロバとデート。
イグサと散歩。
まあなんだ。リア充染みた一日を満喫したわけだけれども、なんてことはない日常の一部だ。中学生の時の“僕”にとっては。
少なくとも、クロバと仲良くなったのは中学生の時だけれど、それから何回か二人で出かけることがあったはず。イグサとはもっと長い。幼稚園の頃からだから、人生の四分の三以上の付き合いになるのか。
だから二人と交流するのは、俺にとって日常のはずなのに。俺は昨日の今日まで、意図して二人を避けていた。
その理由は、間違いなくあの日が原因だろう。中学生のあの日。卒業式のあの日。二人に告白された、あの日。
ああ、別に。ここから俺が僕だったころに移る回想をするわけじゃない。それはもっと、性格の悪い人間に問い詰められたときにでもしようと思う。
少なくともそれは、自分じゃ開きたくもないようなパンドラの箱なのだから。放っておくに限る。
だから、俺はそのまま目を閉じた。クッションと無機質なベッドの消臭剤の香りに包まれながら。世界から消えるように、俺は目を閉じて明日になるのをじっと待った。
明日。
月曜日。
自分で何かを決めなくていい学校生活が再び始まると待ち焦がれたけれど。
まさかまさか、あんな事態になるなんて思いもよらないまま。
俺は静かに、眠りについた。
翌日、学校の掲示板であんな張り紙を見ることになるとも知らずに。
『一年宮村大河が天空寺翔を殴り飛ばした』
何かが始まった。俺にはそう、思うことしかできなかった。
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