第13話 あなた達

会おうと思えばいつでも会えた

今までは


今頃はアメリカのどこかで

文月菜々は天使のように微笑み

新たな世界で周囲を

また焦がしているだろう


僕はまたコンタクトに戻した


いつか菜々はふらりと

僕の世界に戻ってくる

その時までに僕は

僕の人生を進めなければならない


このゲームを終わらせる


今はそれが最優先だ


夢の中でグリーと名乗るマシュマロマンは


「1つ目は、他の惑星の種族」

「2つ目は、この星の人工の人類」

「3つ目は、この星の本来の人類」


と、言っていた


僕は先日の違和感に

他の惑星の種族

のタグを貼って違和感は消えた


人工の人類…


僕は多分まだそれが分からない

そもそも

他の惑星の種族や人工の人類が

存在する事すら訳が分からない


今僕にできる事は

他の惑星の種族に恐怖を感じる事と

それにタグを貼り消せる事だけだ


そしてもう1つ気になるのはグリーが


「選ばれたあなた達は本来の人類」


と言っていた事だ


あなた達…

仲間なのか敵なのか分からないけれど

僕の他にも誰かが居る




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