第15話 ご挨拶

 家庭内の精霊フィーバーが終わったかと思いきや、パパンが王宮で自慢しちゃった事でさぁ大変。陛下も興味津々で、精霊フィーバー継続になってしまうのか!!


 一旦集まった家族のみんなは解散で、応接室には父上と三人の母上、長男兄、次男兄、長女姉と僕の八人が待機することになった。少しすると執事のセバスチャンから王家の方々の到着が知らされ出迎えるために玄関へ。


「陛下!このような場所までお越しいただきありがとうございます!」


「なに、こちらからの希望で訪ねたのだ。そうかしこまらなくてもよい。」


「ありがたく存じます。」


 国王陛下と父上のやり取りがあり、応接室にみんなで移動すると父上が家族を紹介していく。母から順に兄、姉、最後に僕だ。紹介されたら名乗りながら礼をする。


「ハインラッド家四男のリュークと申します。今年で10歳になりました。よろしくお願いします。(ペコリ)」


 この国の名前は爵位・家名・個人名の順となっている。アルマー・ハインラッド・リュークはアルマー(伯爵位)・ハインラッド(家)・リューク(名)と分かりやすく。ハインラッド伯爵家のリューク君だよってことだ。

 王家も同じようにハイリース(王位)・ミラバルト(家)・カーギス(名)陛下だ。

 ハイリースに王位の意味があるのでこの国はハイリース王国や、そのままハイリースと呼ばれている。


「ほうほう!そなたが!会うのが楽しみだったぞ!」


 なんか陛下のテンションがめちゃめちゃ高い。こわいなー。

 ハインラッド家の紹介が終わると陛下が一人の男の子を紹介した。


「ミラバルト家長男のグレンである。今年で15となる。よろしく頼む。」


 王太子殿下も一緒にいらっしゃったのね。緊張するなぁ。


 お互いの挨拶も終わりお茶をしながらお話をする流れになった。兄上たちも姉上も陛下、殿下と面識があるのでそれほど緊張していないようだけど、僕は今日初めて会う上にスキルの事でどんな無茶ぶりをされるのか気が気じゃない。


「ところでリューク君だったかな?」


 大人たちで会話が弾んできたところで、急に陛下がこちらに話を振ってきた。



 さあこれからこの会談はどうなってしまうのか!僕はもう心臓がバクバクです!

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ダンジョン生成AIで好みのプロンプトをぶち込んで遊んでいたら、いつの間にか世界を救っていた件 矢口羊 @HitsujikusaiSato

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