第2話 王の場
「...ここは...どこだ...?」
「おい皆!起きろ!」
「おい!
「待ってぇ~あと五分だけ...」
「そんなこと言ってる場合じゃね~んだよ!!」
「とりあえず皆!起きている者は集合だ!寝ているやつは起こせ!」
辺りはさっきの和やかな教室とは違い
石壁に包まれている場所
まさにそこはお城というべき場所だった
「なんだよここ...」
「薄気味わりぃ~なぁ~」
「とりあえず静かにしてください!」
必死に皆を落ち着かせようとする
黒髪ロングの様子端麗な女
「竹田さん。ここは任せてください」
「
そこに入ってきた顔がいい
茶髪の男
「お前らっ!静かにしろ!」
その声が聞こえた瞬間
辺りは窓から窓の空気が抜ける音が聞こえるほど
静かになった
そこで初めて後ろから足音が聞こえてくるのがわかった
「おい...なんか足音しねぇ~か?」
「あの階段からですよね」
一同が固唾を呑むを飲む
「なにやら騒ぎ声が聞こえて来ますね?お父様」
「これは成功したという訳じゃな」
そこで見えてきたのは
高級そうな赤のローブを着て
杖をつく老人と
赤いドレスを身にまとった
金髪の美しい女性だった
しかしそれに警戒したのか
如月は声を張る
「お前らは誰だ!ここはどこなんだ!」
その声に反応したのか、ヨーロッパにいそうな
銀の甲冑をした人たちが如月たちを取り囲む
「お前!!王に向かって無礼だぞ!!」
「まぁまぁ~そんなかっかせんと」
「そうですよ。彼らはまだなにも知らないんですから」
その言葉に竹田はを疑問を覚えた
「知らない?やっぱり私たちってなんでこんな場所に連れてこられたのですか」
「信じてはくれんと思うがここは...あんた達がいた世界とは違うんじゃ」
「つ、つまり異世界転移ってことですよね!!!」
突然後ろにいた眼鏡をつけた男がはしゃぎだす
周りから見れば恥ずかしいほどに
「ま、まぁ~そ~ゆ~ことになる」
「ここで魔王を倒せってことですか!?」
「なんじゃ...おぬしわかっておったか」
「やっぱり!!!」
「おい!おぐた!どういうことだ!?」
ショートパーマの男がおぐたをつかみ上げる
「おい
そこで如月が止めに入る
「お前何知ってんだよ!」
「こ、これはアニメや漫画でお決まりの展開でして...」
「何言ってなんだ!?あ!?」
「す、すみません!」
「ちょ!落ち着いて...!」
「...ファイアボール」
その声と共に
久世の頭をなにか熱いものが通り過ぎた
「な、なんだよ今の...」
驚きのあまり久世は手を放す
「だ、だからいったでしょう!異世界転移だって!」
「ここは王の場です。たとえ客人とて無礼は許しません」
「す、すんません...」
辺りはまるで何もなかったかのように静かになった
「それでは自己紹介が遅れました。
第一王女、クリスフィア レイネコットです。」
「そしてこちらがマルカント国現国王、グレイトット レイネコット国王であられます。」
「こ、国王...?」
一同がその事実に動けない中
竹田が動く
「そ、そのクリスフィア レイネコットさん?」
「クリスで結構です」
「ク、クリスさんにし、質問です。私たちは魔王を倒したら元の世界に戻れるのでしょうか...」
「ここに書いてある書式が正しければの話ですが」
「書式...?ですか?」
「はいこちらには、200年前、勇者を召喚し、その勇者が魔王を倒し、元の世界に帰ったと記されています」
「俺ら元の世界に帰れるのか!?」
「まだ決まったわけではありませんが」
「勇者ってそれはどこでわかるのですか?」
そこでクリスが衛兵になにか青い水晶を持ってこさせる
「ここに手をかざすと自分のスキルカードがわかるようになります」
「スキル?カードですか?」
「はい。とりあえずた竹田さん。触ってみてください」
「は、はい!」
竹田がその水晶を触ると
手の甲からなにかが小さく浮かび上がった
「な、なんですかこれ!?」
「それがスキルカードです...こ、これは!」
そこには
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職業:セラフィスト Lv 1
スキル:超回復
筋力:20 魔力:55 知能:50
-----------------------------------------------------------------------------
と書かれてあった
「これっていいんですか?」
そういうとクリス王女は慌てたように言う
「セラフィストでスキル超回復でこのパラメーター...見たことありません」
「どういうことか説明してください...」
そこで王女は
一同を整列させた
そこである異変に気付くものがいた
「あれ...?高橋くんがいない」
「おい!どうした竹田!」
「いないの...」
「あ?」
「高橋くんがいないの」
「たかはし?」
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