広がる世界。広がる呟き

第20話 これがバズるってやつか…

おまたせしました。2章はじめます〜




ピロン…ピロン…ピロン…


〇〇があなたの発言にイイねを押しました。

△△があなたをフォローしました。


うわ、通知がとまらねぇ…これがバズるってやつか…。僕は慌てて通知をきった。

ちょっとした人助けのはずがこんなことになるなんて。

これまでは見てリツイートするだけで自分の呟きは非公開設定になっていたけど、 これがほんとに世界とつながるSNSの世界か…。




話は3日前に遡る。

僕たち6人はフォルテーゼ村を出て以降、順調に旅を続けていた


…らよかったんだけど実際はそうでもなかった。

女性5人に対して男は僕一人。

最初はハーレム展開キタコレ!と内心喜んでいたものの実際のところ女の園に男が一人だけだと気まずいことのほうが多かった。

そもそも前世では陰キャ気味だったためそういう方面では役に立たないし、今世でもフォルテーゼ村は国境にある山中の村ゆえ男社会なため、 周囲で女性といえばお年寄りを除けば母さんと妹とエミリアとアイナさんくらい。

あまり話したこともない年頃の女性たちと仲良くおしゃべりできるかっていうと…そりゃあね…うん…

エミリアもなんとか間を取り持ってくれようとはしているんだけどなかなかうまくいかないんだよね。

エミリアも例えは悪いが田舎の人間だし他国の、しかも王族とそのお付きの人たちとどんな話をすればいいのか悩んでるみたい。

あんなに私が助ける!みたいなこと言ってたんだからそんなの気にせず体当たりでいけばいいのにね…って人のことは言えないか。

何かきっかけがあればなぁ。




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