第3話 妹
あれから一週間が過ぎた。
現況を確認してみよう。
フォロー:4人
フォロワー:0人
「と゛お゛し゛て゛た゛よ゛お゛お゛お゛!」
「お兄ちゃんうるさい」
ジト目で僕に文句を言ってきたのはひとつ下の妹のミーナだ。ちなみに我が家の家族構成は父母僕妹の4人家族となっている。父と母はもともとはコンビで冒険者をやっていたらしく、この村に依頼できたときにこの村が気に入って移住してきたらしい。今は村を魔物やならず者から守る仕事をしている。
ちなみに父母は30過ぎとまだまだ若く、弟か妹が出来る可能性はある。フォローした時にタイムラインみたらばっちしやってたしね…あまり父母のそういうことは知りたくなかった(苦笑)
ちなみにフォローしてるもう一人はもちろんこの目の前で文句を言っている妹様である。僕が12歳、妹が11歳だ。思春期なのか最近生意気盛りで困る。
「いやさぁ、こないだ儀式でスキルを授かってきたじゃん?そのスキルの強化の仕方がよくわからないんだよね」
「ああ、SNSとかいう聞いたこともないゴミスキルだっけ?」
「ゴミじゃねぇから!これから強くなるから…。あ、そうだ、試しに『お兄ちゃんのアカウントをフォローします』って言ってみてくんない?」
「ええ…なんかやだ」
ぬぐぐぐ…仕方ない、奥の手をきるか…。
「お前こないだお使い頼まれた時お釣りちょろまかして買い食いしてただろ。母さんに言うぞ」
もちろんこれはさっき妹のタイムラインをみて知ったことである。
「お兄ちゃんのアカウントをフォローします!」
何も起きなかった。
なんでやねん。
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