第2話 フォロワーってどうやって増やすんだよ

とりあえずエミリアをフォローしておくか…ぽちっとな。

しかしスキルのレベルアップ条件にもなってる相手にフォローされることって、どうやって達成すればいいのかさっぱりわからないな。

皆がSNSをやってるわけでもないし…

せっかく異世界転生したのだったらもっとわかりやすいチートスキルとか欲しかった…。


あ、タイムラインにエミリアの行動が表示されるようになったぞ。

なになに、今日は大事な儀式の日なのに寝坊しておばさんに怒られたのか。何やってんだアイツ…


変に僕が黙ったままなものだからなんだか誤解したのか、

そんなひどいスキルだったの?と小首を傾げるエミリア。くそぉ、無駄にかわいい動きしやがって…

でもこのスキルのことを正直に話したら怒られそうな気がする。

だって個人情報だだもれですやん。黒こげにされる第一号の名誉はそのへんの魔物に譲りたいところである。


「いや、なんか自分の行動のログがみれるようになるというか…わかりやすくいうと物忘れしなくなるスキルかな」


「あら、おっちょこちょいなアキにぴったりなスキルじゃない?」

そういって笑うエミリアをみていたらチートスキルじゃなくてガッカリしてた自分が馬鹿らしくなって僕らはつられて笑ったのだった。








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る