第41話 新生レジスタンス爆誕!!
「とりあえずですよ!!」
ワイドは微妙となった空気を切替える
「エルグさんは聖女に囚われている!私たちはエルグを助けるために聖女に用がある!そしてギルディアは大賢者さんを助けるために聖女に用があるということですね?」
「あぁ、そういうことになる」
ギルディアは頷く
「ならば話は早い!協力しましょう!大賢者さんが正気を失っていたならば聖女も同じ可能性が高い!ならば今回と同じように聖女を下すことが必要とされます!」
それにギルディアは難色を表すもライネルは同意する
「もちろんや!!ワイは元からそのつもりやで!エルグ様を助けるためならなんでも任せてくれや!」
それをジト目でギルディアは見る
「お前、ほんとに変わったな、、、、」
そこで1人の男が手を上げる
「私からもお願いしたい、私自身現状のことを知るために聖女に会うことが必要だと考えています、だから私からも協力を申し願いたい!」
大賢者は真摯にお願いをする
「うぅ、大賢者様がそう仰るのであれば私も吝かでは無いのですが、、えぇい!仕方ない今回だけだぞ!貴様らには借りがある!これを返すためだ!わかったな!」
ギルディアは渋々ながらも同意する
その様子を見て微笑ましそうに笑いながら大賢者は言う
「ふふ、まるでエルシアを見ているようですね、、、」
知らない人物の名前に全員が首を傾げる
「おっと!失礼しました!ついパーティメンバーのことを思い出してしまって、、エルシアという少女は気持ちを真っ直ぐ伝えられず、いつも遠回りな言い方をして知らず知らずの内に損をする、そんな少女なのですよ」
そして1目ギルディアを、見て
「そんな彼女と似通った所をギルディアに感じてしまったのです」
ギルディアは少し恥ずかしそうにしながら驚く
「なっ!私は常に胸の内を隠したことなど無く、具申する所存でして!!」
「ふふ、そういう所ですかねぇ」
まるで父と娘の穏やかな絡みを見ているようで少しホッコリとする様子に全員は一線を引いていた2人に親近感を持つ
それを見たワイドは少し咳払いをして
「コホンッ、それでは本題に戻りましょう、私たちレジスタンスと協力することについて事細かに」
「協力するならば申し上げたいことがあるのですが、、、」
大賢者が手を挙げる
「なんでしょうか?」
「えーっとですね、皆さんが私の事を大賢者と呼ばれるのは少し距離があるというかですね、なので宜しければケルトと及びください」
まさかの名前呼びに何人かは固まり、ライネルに至っては笑いを零す
「ハハヒッ!いやー!ケルトさんその通りやな!みんなも協力するってのに恭しくすんのはちょいとお門違いかもな!てなわけでワイもライネルって呼んでくれてかまへんで!」
その流れでギルディアは疎外感を感じたのか
「な、ならば私もギルディアで構わん」
それを見たレジスタンス一同も同様に
「なら俺はゴーラって呼んでくれ」
「ウチはアイラやで」
「私はワイドと申します」
「よっしゃあ!チームっぽくなってきたってことで!俺ら新生レジスタンス結成を願って祝杯をあげようか!」
ゴーラがそう切り出し
「ちょっと親父!?何言うてんの!?」
アイラは戸惑い
「なぜ、レジスタンスのメンバーにされてるんだ!?」
ギルディアは困惑し
「いいですね!私もエールは好みでして!」
「ワイもそういうノリは好物やで!」
ケルトとライネルが便乗する
「はぁ、ただでさえメンバーが濃いって言うのにまだ濃くなるなんて、、、、」
ワイドは頭を抱える
しがらみや因縁などを捨ておき、深い溝のある2つのグループは今、目的のためにひとつとなった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます