第6話 懲罰房に入れられたんだが?!

「ほら!さっさと歩け!」

看守は手錠に着いた紐を引っ張り俺は手錠が食い込むことで顔を苦痛で歪める

俺はどうしたら良いのか思案しながら黙々と歩いていた。暫くすると、看守は鋼鉄の扉の前で立ち止まる。それは帝国の入る前に見た巨大な鉄の扉に既視感があった


看守は横の基盤に手馴れた手つきで複雑な暗号を入力すると扉が突然開き出した


俺はこれが魔道帝国の技術かぁ、、、と感心していると手を引っ張られる痛みで気が戻る



「ほら!さっさと着いてこい!!」


看守は手錠をまた引っ張り、俺は体勢を崩し

その場に前のめりに転ける


「何をしているさっさと立て!」


俺は慌てて立ち上がり目の前の光景に驚愕する

そこには何人もの受刑者が倒れており顔色が悪く血の気も薄い。そしてこの部屋の中心には大きな円柱が鎮座しており、青紫の光を漂わせている。


「ではここで半日過ごしてもらおう」


看守はそれだけ言うと懲罰房を出る

その瞬間鉄の扉が閉じる、ズシンっと重い音が部屋に反響する。


俺はとりあえず何人かの受刑者に事情を聞こうとするが

どいつも正気を失い、意識が朦朧としていて

話になりそうなやつは、、、

俺は周りを見渡していると部屋の隅にやけに

ガタイのいい男があぐらをかき寝ているようだ


俺はその男の寝ていながら隙のない雰囲気を見て只者でないこと悟る


しかし彼以外はまともそうな人物は居ないため

意を決して話しかける


「なぁ、君少しいっ!」


俺は嫌な予感を感じ、足に身体強化を纏い

その場を飛び退く

暗黒のオーラが残像のように残っている

するとそこは男の拳が浅く突き刺さっており

円形に周囲がひび割れている


おれは冷や汗をドッとかきながら

相手を見る、すると男は欠伸をしながら

伸びをする


「ふぁぁあぁ、なんだてめぇ?」


大男は寝ることを邪魔されたことがムカついたのか首を鳴らしながらこちらを見る

デカイ、、さっきの男も2mぐらいあったが

この男は3m近くはありそうだ


俺は警戒して構えを崩せず大男を見る


すると男は目が覚めたのか先程より強い眼光でこちらを睨む


久しくない緊張感が身を包むのを感じる

これは、四天王と同等かそれ以上の、、、!


大男はその様子を見て低く笑いながら言う


「ガハハハ、、!てめぇ見所あるな?しかし見ねぇ顔だな?新入りか?」


大男は睨むような眼光からうってかわり品定めするような目付きになる


俺は唾を飲みこみ喉をゴクリと鳴らしながら

答えた


「あぁそうだ、起こしてすまなかった、ここに来るのが初めてで誰かに事情を聴きたかったがこの様子でな」


俺は謝罪と理由を喋りこの場を収めようとするが大男はニヤリと笑いながら言う


「ほほぅ?ここが初めてでその体力、てめぇは軍人か冒険者上がりだな?それもかなりの実力者と見た」


大男は納得したように頷きつつさらに問う


「てめぇ俺の仲間にならねぇか?」


懲罰房に入ったらまた仲間に誘われたんだが!?









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すみません、予約投稿が出来ていませんでした

今後はこのようなことが起こらぬように細心の注意で活筆致します

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