第3話 洗脳されてた時の名残が残っていたらしい!?

俺は村を出てから、10日程魔物が跋扈する森を進んでひとつ気づいた事がある。それは


「俺が技を出すと暗黒騎士になってしまうんだが!?」


そう俺は洗脳された時の名残で、武技や魔法、天啓を使うと姿が暗黒の鎧で包まれて、手に持った盾は漆黒の魔力に包まれてまさに暗黒騎士らしくなってしまう

つまるところ


「俺人前で戦ったら不味いんじゃね、、、?」


そう魔王軍の暗黒騎士といえば、そんじょそこらの冒険者では太刀打ちが出来ず、王国の正規軍でも苦渋を舐めさせられた最強の軍団

暗黒騎士といえば1人でBランクパーティに匹敵すると言われている、、、

そんな暗黒騎士には恨みを持つものはとんでもなく多く、これを使うとそこらにいる一般人ですら、身近にある樽や酒瓶持って殴りかかってくるし、冒険者ギルドに行けば八つ裂きにされてさらし首まっしぐら


「問題がさらに見つかっちまったぁ〜、、、」


俺は森の中で肩を落とす、こうも独り言ばかり多いと何かこう、虚しくなるな、、、


「はぁ、、みんなに会いてぇなぁ、、、、」


そんなふうに郷愁に浸っていると、夜も暗くなってくる。段々暗くなってきて、そろそろ寝るかなぁと考えていると、不意に視界に橙色の光が目に入る、あれは!!


「街灯か!!」


俺は眠気も吹っ飛び目に入る光の方へ向かう

どうやら俺が今から向かう帝国では魔法技術が近年著しく発達しており、街灯は夜が暗くなると自動で点くという、なんとも便利な技術が

産まれていたのだ

俺は装備の重さも忘れ童のように走る


「ついに帝国に着いたか!!」


俺は嬉しさのあまりに今までに無いほど

胸中ははしゃいでいた


森の木々も終わりが見え、光が目に入る

俺はふと目を瞑り、目が馴染んでくると

そこには巨大な鉄の門があった。

それは重厚で、厚さは10mは軽くあるだろう

更に驚くのは門の前には門番なんておらず、

門の前の看板にはこう書かれてあった


(来訪者は夜の12刻を過ぎた時には門の通過を禁止とする。これは魔物の侵入を防ぐためである

入国したい場合には朝の5刻以降に出直しなさい)


と書かれてあったつまり?

「俺入れねぇじゃんかぁー!!」

今は夜も更けておおよそ夜の1刻は過ぎていた


俺は渋々テントを貼り門の脇で夜を明かした

次の日の朝、目が覚めると俺は見知らぬ牢屋にいた


現実離れした現状に理解が出来ず挙動不審となりながら周りを見渡していると


奥からカツン、、カツンと足音が聞こえる


それは高身長でありながら目つきは鋭く

こちらを明らかに侮蔑するような男だった

開口一番に男は口を開く


「貴様には様々な容疑がある、そのためここで

尋問を受けてもらう」


朝目が覚めたら、尋問されるんだが?、、、

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