匿名短文カツラバレ企画 10〜18感想
この感想は、南雲 皋さん主催の
【匿名短文カツラバレ企画】
https://kakuyomu.jp/works/16818093080437113456
10〜18までの作品への感想となります。
(注意)
この感想はあくまでワシ個人の意見です。
作者さまの意図と違う感想を書いていても、
「あ、そうなんだー」
と流していただければ幸いです。
では、以下感想です。
09:絶対にバレないカツラ殺人事件 解決編
バレ方:犯人確定バレ
推理モノ、ミステリーですかね。
1行目からあやしいwww
この企画でアレといえば、もうアレですよねw
探偵さんが疑う人物は、ハゲでした。
しかもかなり磨かれている様子。
そんな様子を、主人公は見ています。
しかしこの主人公、カツラには一家言ある様子。
その謎はいずれ解けます。
そんな主人公は、被害者の血痕が残るカツラを手渡されます。
そしてそれを、光る頭皮に着けろと。
主人公は手際よくカツラを容疑者の頭に装着します。
それが探偵さんの狙いでした。
本当の容疑者は、主人公だったのです。
主人公のカツラの扱いを見るために、剥き出しの頭皮にカツラを主人公の手で装着させたのです。
もしかしたらカツラを忘れた男性は、探偵に協力を依頼されたのかもしれませんね。
……刑務所って、カツラNGなんですね(そこじゃない)
10:神なる森の祝福
バレ方:魔王による暴露と勇者のミス
魔王と勇者の最終決戦のお話ですね。
勇者の大盾はドラクエシリーズの「みかがみのたて」のようなものでしょうか。
この作品のカツラのバレ方は、他の作品と一線を画していました。
人々が崇める『神なる森』の正体。
それが神話に出てくる『始祖の巨人』のカツラというモノでした。
こういう変化球、大好きです。
のちの伏線になってそうなところもいいですね。
暴露によって精神的優位んj立とうとする魔王でしたが、ここで伏線回収。
勇者もまた、カツラでしたw
はい来ましたカツラバレ二段構えw
無事勇者は魔王を倒し、祝福の光は勇者の剥き出しの頭皮を照らしました。
すごく凝ったカツラバレでした。
11:虹の乙女の祭日に
バレ方:自ら剥ぎ取り
このお話の舞台はファンタジー世界でしょうか。
冒頭からとても平和な雰囲気が漂っています。
手作りの装飾や花飾りで、タイトルにある通り祭日とわかります。
主人公は旅人。
その主人公に、少年が話しかけます。
少年にもらったお菓子を食べながら、主人公はお祭りについての話を聞きます。
お祭りは虹の髪をもつ王女の誕生日を祝うもの。そしてその王女は、市井に紛れ込んでいる、と。
この物語は、カツラバレ以前にすごく良い物語だと思いました。
平和な村のお祭りの様子が過不足なく描かれていて、すごく完成度が高く感じました。
強いですね。
きっとかなりの手練れさんが書かれた作品だと思います。
12:え、みんな序盤ではげとるやん
バレ方:盛大出落ち多重バレ
まず、主人公は女の子。
そして冒頭から、これぞカツラバレのための作品、という感じですねw
校長のカツラヅレというホットスタート?で始まる物語は、地の文すべてがカツラのために存在しています。
話が長い校長のカツラがズレていて、横の教頭のカツラもズレています。
その様子にドキドキハラハラの生徒たち。
そして校長のカツラは見事にバレます。
そして横にいるだけの教頭の頭の様子もとばっちりでバレて。
しかし、メインカツラバレリストの校長のカツラは、二段構え。
上がカツラなら横もカツラ。ちなみに教頭も全ハゲ。
そしてハゲ二人が醜い争いを……。
もういっそ一体式にして被って、アゴヒモで固定してほしい。
そんな様子に、主人公は叫びます。
主人公もカツラだったのです。
作中で、都合三人のカツラが舞い、バレました。
……こんなんカツラバレテロやん。
面白かったです。
13:まあ、こんな日々も悪くにゃい
バレ方:猫バレ
物語の視点、主人公は猫ですね。
その猫が飼い主の女の子にカツラを被せられます。
まあ、猫としては不本意ですわな。
猫の中では飼い主より猫自身のほうが上位の存在ですし。
女の子の彼氏も苦笑します。
そんな下位の飼い主のワガママを聞いた猫は、飼い主に子どもがいないことを懸念します。
年月を満月の回数でカウントするのは、猫の世界の常識っぽいですね。
女の子は「二匹目」の話を始めますが、猫が気にするのは飼い主の子どもの件。
が、突然の発情期w
発情期が終わった頃、飼い主たちはもう一匹のネコを連れてきます。
主人公にとっては新しい猫はショタのよう。
ショタにおばさん呼ばわりされたショタ猫は、主人公とじゃれ始めて。
ばさっ。
主人公がカツラが落ちて。
今回のカツラバレターゲットは、新しい家族のショタ猫でした。
14:羽毛田藩秘話
バレ方:血筋絆バレ
今までと打って変わって時代小説のようです。
藩名から勝手に出羽国と想像しましたが、舞台はお隣の奥州でした。
三人の武士に囲まれた若武者。
その様子を陰から窺うのは羽毛田藩の新たな藩主、邦信。
どうやら腹違いの兄を抹殺しようとしている様子。
邦信は自分の髪を気にしながらも、必死に抵抗する異母兄を凝視し続けます。
その時、異母兄重太郎の髪に異変が……
思わず姿を現した邦信に、重太郎も三人の刺客も「えっ」となる。
重太郎も邦信も、羽毛田家ならではの共通の悩みを持っていて、邦信はそれに気づいて。
妙なところに血筋を感じた邦信と重太郎は、互いを肉親と認め合いました。
江戸時代の武士は、浪人や御家人以外の武士は「月代(さかやき)」と呼ばれる、前髪からてっぺんまでを剃り落とした髪型。
これは兜や笠を固定できるようにしたという説が有力ですが、髪が淋しくなった主君を立てるために剃り落としたという説も、あるとかないとかw
15:広げた腕に飛び込んで
バレ方:変装セルフバレ
この作品はいいですね。カツラバレ抜きにしても綺麗な物語でした。
しかしこれはあくまでカツラバレ企画。
カツラバレ抜きには語れませんw
さて、舞台はファンタジー世界。
広場の中央に王さまの像ということは、王都(首都)でしょうか。
エイミーは回復薬、いわゆるポーション屋さんで働く女の子。
今日もせっせと働くエイミーに、来客です。
数年前、エイミーを助けた銀髪の男性、サヴィアです。
なぜか仕事中の外出を許されることに疑問を感じつつ、エイミーはサヴィアとともに街へ。
サヴィアに抱く恋心を隠したエイミーは、それでもサヴィアが気になる様子。
いいですね。恩人以上恋人未満という関係が微笑ましい。
街を歩けば、サヴィアは色々な人から何かしらを渡されて。
そんなサヴィアを不思議がるエイミー。
エイミーは、サヴィアが正体を隠していることに勘づいているようです。
そこに現れた、巨漢の無法者たち。
サヴィアは無法者たちの眼前に立ちはだかります。
そんなサヴィアに剣を向ける無法者に、エイミーは強い回復薬をぶち撒ける。
転げ回る無法者たち前で、ついにサヴィアは自ら銀髪のカツラを取りました。
サヴィアの正体は、王さまだったのです。
そしてサヴィアはエイミーにプロポーズ。
いいですね、いいとしか言いようがないです。
素晴らしいハピエンカツラバレでした。
16:カツラがバレただけなのに [性描写あり]
バレ方:部分カツラ暑さバレ
性描写ありで、ひと言目が「おじさん」。
どこで頒布された薄い本かと思いながら読み進めると。
夏の暑い日。おじさんはカツラを外したタイミングを息子の彼女の未来ちゃんに目撃されてしまいます。
アムロ・レイのようなセリフで焦るおじさんに、未来ちゃんは迫ります。
生え際フェチ? すり減ったおじさん好き?
そこからは未来ちゃんの独壇場。
おじさんに抱きついて頭皮の匂いを嗅いだり吸ったり。
しかし未来ちゃん、過去におじさんが好きだった女性の娘のようで。
ここで気がつきました。
やはり薄い本だった、とw
未来ちゃんは息子とケンカ中。
だからといっておじさんの頭皮をペロペロは……おじさん、止まんなくなっちゃいますよ。
案の定、おじさんは止まれませんでしたw
まさかカツラバレからエロ展開に持っていくとは……
感服いたしましたw
17:本当の貴方は髪のみぞ知る
バレ方:追い詰められバレ
またまた推理モノ?ミステリー?の物語です。
カツラバレとミステリーって親和性が高いのでしょうかw
外は激しい嵐。
閉ざされた洋館で殺されたのは、西間という人物。
青年北条は三人の容疑者を前にこの殺人事件を解明していきます。
犯人として挙げられたのは、南場という金髪の男。
しかし南場は罪を認めません。
「証拠はあるのか!」
推理モノで定番のセリフですw
仲間に責められても、自首を勧められても、言い訳を繰り返す南場。
そんな南場に、北条は証拠を突きつけます。
それは、一本の黒髪でした。
しかし南場は金髪。
しかし、この時点ですでにバレていました。
南場はカツラだったのです。
殺害動機は、ハゲをバラすと言われたから。
なんでそんなことで、と思うかもしれません。
しかし、カミュの「異邦人」では犯行動機を「太陽のせい」と書いています。
つまり、動機なんてあってないような場合もあるのです。
……そんなことよりカツラバレですw
カツラの南場は、友人を失い、秘密を暴かれ、さらに犯行時に貴重な地毛をも失った、という、悲しいカツラバレでした。
18:偽聖女のフリをしていましたが、これは地毛の色です!
バレ方:カムフラージュバレ
今作は異世界恋愛、しかも定番の婚約破棄モノです。
聖女認定された主人公は、王子に婚約破棄を言い渡されます。
その王子の隣には義理の妹。
もしや、いや、もしかしなくても謀略の匂いがします。
王子の主張は、主人公は聖女を詐称していたというもの。
黒髪は聖女の証。その主人公の黒髪を、王子は引っ張りました。
そして、カツラバレポイントです。
主人公は義母と父により黒髪のカツラを被せられていました。
黒髪のカツラの下は、赤茶色のくせっ毛。
もう言い逃れはできません。というか主人公は、言い訳すらするつもりはない様子。
そして語られる、主人公の生母と義母、そして伯爵である父のこと。
義母たちは、主人公を金づるにしていたようです。
取り調べをするうちに、伯爵家から切り捨てられたことを知った主人公は、国を出る決意をします。
その手助けをしたのは、取り調べを担当した男爵のご子息。
この男爵令息はすごくいい人で、馬車で隣国まで送ってくれるという。
その馬車の中。
実の母にカムフラージュされていた真実が──
……面白いし、話の展開が上手いですね。
話に引き込まれて、うっかり本題のカツラバレを忘れそうになりましたw
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