おつかれさまでした。
胸に剣が刺さり、空気をすべて吐き出してしまったような、そんな苦しさが残りました。
良い悪いに関係なく、掛け違いの運命の行く先は決まっている。
ちょっと自分ごとにも重なる点があり、考えさせられる箇所がありました。
もし人の運命をもてあそぶ天地創造の神という者が存在するとしたら、非情であり悪趣味であり崇高さとはかけ離れた面が本質ではないのかと思えます。
また、創作論的に。
人間(読者)て意外と悲劇が好きなのだなと他の方のコメントなどの反応を見て思いました。好きというとちょっと違うのかもしれませんが、心の何処かで自分とは全く関係のない誰かが……しかし感情移入できる誰かが悲劇の運命をたどる。創作物であるがゆえに安心して『物語のみ』に没頭できる。
そんな物語を求めているのだという事をリアルに知れたように思います。
最後主人公が死ぬストーリーや、滅びの美学と通じる自叙伝的な物語もボツボツアイデアが浮き上がってきているので
現在の長編を書き終えたら取り組もうと思ってます。
あとエブリスタでの応援ありがとうございます。ページコメントの返し方とかが分からず放置ですみません。
作者からの返信
いつも丁寧なコメントと深い洞察ありがとうございます。
神は非情であり悪趣味であり崇高さとかけ離れている……今回書きたかったテーマの一つです。
私は決して信心深い人間ではないし運命論者でもないのですが、人の力ではどうにもできないことって確かにあると思うのです。けれどそれにどう立ち向かうのか、あるいは流れに身を任せるのか、その時々の選択によって個人の人間性や魂の美しさといったものが垣間見えるのではないでしょうか。
今回エレノアとリヒャルトは「滅び」を選択しましたが、それは決して逃げることではなく、彼らなりに敢然と運命に立ち向かった上での選択であること、二人の間に後悔はないこと、が表現できていればいいなと思っています。
創作論的には、そうですね、私も意外でした(後書きにも書かせて頂きましたが)。もっとマイナス評価が多いかと思っていたのですが、皆さん好意的に受け止めて下さり、作中人物にも感情移入して下さったのでとても嬉しかったです。これはたぶん読み手の方に書き手も兼ねている方がいらしたから、というのもあるかもしれませんね。ラノベ、その中でも特にこういった異世界恋愛のジャンルはハッピーエンドを求める読者様のほうが多いでしょうし(私ももちろんハッピーエンド大好きです)、悲劇は書くのも読むのもエネルギーを使うと思うので。
でもそこは私は商業作家ではないので、自由に書きたいものを書いて発表したいですし、どう評価されるかは読み手の皆様の自由なのでそれも含めて楽しみたいと思っています。月詠さんもアイデアをお持ちならぜひ作品として発表して頂きたいです。読んでみたいです。
エブリスタは順調に更新が進んでいるようで喜ばしい限りですね。コメント等は読者(私)が好きでやらせて頂いていることですからレスはお気になさらず。私もそろそろ続きを書きたいのですが、最近夜すぐに眠くなってしまって時間が取れず困っています。
完結お疲れ様でした!
大変、大変すばらしかったです。この作品を知ってから連載されている部分まで一気読みし、ラスト数話は更新を楽しみにしていました。
誰が悪いわけでもない三人の悲劇、時代に翻弄され引き裂かれている様子に私も心が揺さぶられました。でも最後は希望が見える終わり方で私の心が救われました。
複雑な時代背景をきちんと説明し物語にも反映している筆力、とても素晴らしいです。世界史に心が折れた私にもすんなりと時代背景が染み込んできました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。無事完結できてほっとしています。
誰が悪いわけでもない、読み取って頂けて嬉しいです。あと皆さんからラストに希望が持てて良かったと言って頂けて安心しました。マクシミリアンの今後もなかなか大変な道のりになるかと思いますが、そのあたりもいずれ何らかの形にしたいと思っています。
19世紀から20世紀初頭の歴史は西洋・東洋問わず大好きでほぼオタクレベルではあるのですが、ちゃんと説明できているか心配でした。すんなり入れたと評価頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます。
今はライターズハイ半分、優待離脱半分ですが、近いうちにVer.3 に着手する予定です。また何かの機会にでも覗いてみて下されば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします🙇
完結おめでとうございます!!
前話までがモノクロの世界だとしたら、それに淡く色がついたような、、、完全なバッドエンドかと思っていたので、密やかに希望があるようにも見えるエンドで、とてもよかったです。
悲しみは消えませんけれど、みんな前に進んでいく、寂しくも素敵なラストでした。
連載、お疲れ様でした!
もしや、まだ続きが……?(*´-`)
作者からの返信
素敵なコメントありがとうございます。
あんまりお先真っ暗バッドエンドなのも悲しいなあと思って未来への希望をマクシミリアン君にお願いしました。彼なら強く生きていってくれるでしょう。
実はあと一作書きます(書く……うん、きっと、書きたい……)。さて、誰が次の作品のキーキャラになるでしょうか、引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。と言いつつ、まだプロットのカケラぐらいしか出来上がっていないのですけれど💦ちょっと休んでまた頑張ります❗️
編集済
完結おめでとうございます。ここまで楽しませてくださってありがとうございました!
鬼姑を看取った金髪の看護婦さんはもしかしてエレノア?!と希望を持たす最後でよかったです。でもそう考えると、リヒャルトは早まりましたね。それにマクシミリアンの気持ちも考えると気の毒でなりません。
アンナの行き先がフィッツジェラルド大公家の都! そうやって物語が繋がっていくのが素敵です。
金髪の看護婦さんやアンナ達のその後も知りたいです。
> そもそもエレノア様にヴィルヘルム様とリヒャルト様のどちらかを選べということからして無理な話だった
そりゃそうですよね、私みたいにどヘンタイが出てくる話なら三角関係のままウホホーイ、逆ハーだ♡ってウハウハ書けるかもしれませんが、そんなことを書いて碓氷シモンさんのシリアスな本格ヒストリカルロマンスの世界を壊すわけにいきませんよね。
作者からの返信
ありがとうございます(号泣)……もう今デロンデロンに疲れております……こんなに体力がいるなんて思いませんでした(でも痩せない)
終章からエピローグにかけては色々な可能性を持たせるように書きました。もしかしたらエレノアもリヒャルトも生きているかもしれませんよね!マクシミリアンは気の毒ですけど……強く生きて行ってもらいましょう、うん。
ちょっとだけチラ出しですが、アンナはまだ出番がありまっせ。楽しみにしておいて下さい。グフフ。
しかしどうしてエレノアばっかり選ぶ立場なんでしょうねえ。私だって選べない~とか悩んでみたいですよ。ヴィルとリヒャルトがどちらも毛色の違うヘンタイさんで……とかの設定でも面白いものが書けるかもですね。3人で……とか(イカンイカン、カクヨムさんは色々と)
それにしてもこういう作品は魂抜かれます。もう当分無理かもしれない……最後までお付き合いありがとうございました!
終盤から、ここで止めては読後感が削がれると思い、一気に読んでしまいました。ありがとうございました。
拙いですがレビューを書かせていただきました。コメント欄の素晴らしい感想を見ていると、感情を言葉にするのが苦手だなと、つくづく思いますが、感謝の気持ちだけでも受け取っていただければ幸いです。
作者からの返信
こちらこそ最後まで読んで下さり、素敵なレビューまで頂戴しましてありがとうございました。
私も実は他の作家さんの作品の感想を書くのが苦手です。ああ面白かった……!という余韻に浸ってしまって他の言葉が出てきません。でもせっかくカクヨムという書き手同士で交流できる場に身を置いていますので、皆さんの感想やレビューを読んで勉強させて頂こうと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。