第26話 覚悟を決めた


「リヒトお兄ちゃん……どうしてミアを見つめるんですか? もしかして、やっぱりブスだなとか? 気持ち悪いと気が付いたんですか? ううっ……」


「それは無いから」


泣きそうな顔で俺を見つめてくるが、ミアは本当に可愛い。


普通の人間の2倍以上ある大きな輝く目に小さな鼻に小さな口。


髪型や服装を変えるだけで、魔法少女の変身する前の少女から、昔流行ったロリ系アニメのキャラそっくりになる。


ただ本当にそのままの等身だから首の下から股の間までが頭二個分しかない。


簡単にいうなら昔の美少女アニメのキャラクターでいう小学生位の感じにしか見えない。


当時のアニメの美少女は皆なこんな感じだった。


この等身で高校生も居たような気もするけど……


黄色いカチューシャしておかっぱ頭の女の子がセーラ服で空飛んでいる。そんな設定のアニメだったかな、だけど、あれはロリに特化した奴だったから例外かも知れない。


アニメの内容は『懐かしの昭和アニメヒロインシリーズ』というフィギュアを買っただけだから知らないけど……


問題はそんな、ミアに手を出さないといけないという事だ。


◆◆◆


時は少し遡る。



ミアが寝ている時の事だ。


「あの……ミアには手を出してあげないんですか?」


そんな事をカナが言い出した。


「え~と、急にどうしたんだ?! なにかあったの?」


カナが急にモジモジしだした。


「ミアが来てからリヒトくん、私に手を出してくれなくなったし妙にその遠慮しがちじゃないですか? それに私、ミアに『ミアもリヒトくんの好みのタイプだからきっと抱いてくれますよ』そう伝えたら凄く喜んでいたんですよ? それなのに手を出さないから、偶に落ち込んでいます!」


だけど、ミア自身が『そういうのに向かない』


そう言っていた気がする。


「だけど、ミア自身が『そういうのに向かない』そう言っていたよ」


「確かにそうですが……どうにか出来ませんか? 見ていて凄く可哀そうで……」


可哀そう?


「えっ、どうして?」


「私も体こそちゃんとしていますが、このブサイクな顔じゃないですか? 多分、この世界で愛してくれる人間はリヒトくんだけです。 それはミアにとっても同じなんです」


そう言って見つめてくるカナは、凄く可愛い。


凝った下着姿のせいもあり、タイムトラベルしてそうなセクシーな女の子に見える。


この顔でブサイクって言ったら、アニメやフィギュアが好きな人間なら全否定するだろう。


歌なんか歌わせたら武道館を一杯にしそうだ。


ボーカロイドその物になれるんだから。


「ゴメン、俺にとってカナは最高の美少女にしか思えてないから……」


「そう言ってくれるのは、この世界でリヒトくんだけです! 本当にそう思ってくれて凄く嬉しいです……私はリヒトくんに会って愛されて最近になって『凄く幸せ』そう思えるようになってきました。ですが、ミアはまだ違います。優しくされて嬉しそうですが『本当に愛されている』か信じ切れず不安そうにしています」


「え~と優しくはしてあげているつもりだけど……」


俺がそう言うとカナは更に顔を赤くした。


「それは……その男女の関係に成って無いから不安なんですよ……私と違ってミアは結婚もしてないですから……」


そう言われてみれば結婚もしてないな、だけど男女の関係......


「男女の関係って……」


「体の関係ですよ……余り恥ずかしい事言わせないで下さい。ですが、体の関係って私達みたいなブサイクには重要なんだと思います」


「なんで?」


「言葉だけじゃ信じられなくても、体を重ねて初めて解る事もあるんです。私だって体をあわせて求めてもらって『愛されている』って実感できたんです。言葉で言われても本当にそうなのか不安でした。だからミアにもその、してあげられませんか?」


そうは言われてもカナはちゃんとした女性にしっかり見える。


それに比べてミアは可愛い美少女だが、小学生位に見える。


簡単にいうなら、大人に変身する魔法少女の変身前の容姿がミアで変身後の姿がカナだ。


流石に変身前の少女に手を出すのはどうしても抵抗がある。


やはり手を出すのに少し抵抗がある。


どうした物か……


「う~ん、でもなぁ」


「リヒトくん、どうしてそんなに悩むんですか?」


「実は……」


俺はカナやミアについてどう思っているか話した。


「そうなんですか。私は大人の綺麗な女性。ミアはリヒトくんにとっては可愛らしい小さな女の子……そういう事ですか?」


まぁ、少し誤魔化したが、大体そんな感じだ。


尤も、大人という判断もオタク判断だから14~17歳も大人になってしまうけどな。


「それで困っているんだ」


「でも、ミアは立派に成人ですよ! 私は顔にコンプレックスがありますが、ミアは体にもコンプレックスがあると思います……どうにかしてあげて下さい」


「解った」


そうは返事をしたがどうした物か……


◆◆◆


そして今に戻る。


カナに言われるまま今夜はもう一部屋別に部屋を借りてカナはそちらで過ごしている。


そして今、この部屋に居るのは俺とミアの二人だけだ。


「リヒトお兄ちゃんにとって私は本当に可愛いのですか?」


「それは本当だよ! だけど……」


俺は自分の目にミアがどう映っているか伝えた。


「綺麗な可愛い子供に見えるのですね」


「そうなんだ……だから」


確かに凄い美少女だが、やはり手が出しにくい。


「あのですね……リヒトお兄ちゃん手を貸して下さい」


「こう?」


ミアは俺の手をとると、そのまま俺の手をパンツの中に突っ込んだ。


「なっ、ミア一体何を?」


「なにか感じませんか?」


「え~と……」


これは……


「リヒトお兄ちゃんは恥ずかしそうに目を逸らしていましたが、ちゃんと生えているでしょう? 体は小さいですがこれでも大人なんです……胸だって少しは大きくてちゃんと柔らかいんですよ……触って下さい」


言われるままに今度は胸を触ると確かにフニフニと凄く柔らかい。


そう言われると、感触は子供の硬い体と違う様な気がする。


確かに見た目は子供のそれだが、凄く柔らかい。


胸の感触は間違いなく大人のそれだった。


毛も生えているし……


「確かに大人なのかもしれない……だけど、出来ないんじゃなかったっけ?」


確か、そんな事を言っていた気がする。


「この体ですから、私からは……すみません出来る事は少ないです。ですが、リヒトお兄ちゃんが私を嫌いじゃ無ければ、ううん愛しているなら使ってください」


そうは言うけど、どうすれば良いんだ。


「え~と、どうすれば」


「正常位なら体重をかけなければできますし……テーブルに手をついて後ろからなら、もっと楽にできると思います……」


そう言うとミアはパンツを脱ぎ近くのテーブルに手をついた。


ミアの下半身が丸見え状態で、見ただけで湿っているのが解る。


いきなり後背位……


確かに抵抗はある。


だが、顔を赤くしながら、今にも泣きそうな顔でお尻をフリフリして誘ってくるミアのこの誘いは断る事は出来ない。


俺は可愛らしいミアのお尻に手をかけると……


「あっ、リヒトお兄ちゃん……あっ」


ミアは足を大きく開いた。


結局俺はミアの体を貪った。


一度、始めてしまうと背徳感はすぐになくなった。


途中、ミアも興奮して自分からもしたいと言い出した。


ミアに上に乘って貰ったが、確かに頭がフラフラして怖い。


頭突きをされてしまったら怖いし体がフラフラしていてミアの腰にも悪そうだ。


「ミア……愛しているよ」


ミアが気がつかないようにそっとミアの頭を引き寄せ抱きしめた。


その状態でミアはゆっくりと腰を動かしている。


これなら、安全だ。


ミアは相当溜まっていたみたいで、ミアが満足するまでつき合っていたら……朝チュンどころか、お昼になっていた。



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