第3話 奴隷商人SIDE 気持ち悪い

売り物にならないから檻に入れて見世物扱いで置いていたのに……良くあの人、あの化け物を買っていったな。


両目が顔の大きさに対し、異常な程大きすぎだし、鼻と口は異常な程小さい。


どう考えても普通の人間に見えない......鑑定で『人間』と出なければ新種の魔物だと言われても信じてしまうぞ。


体に対して頭が少し大きすぎる気がするし、体は随分小ぶりで、手足は細くてかなり長く見える。


お尻だってかなり小さい。


一つ一つのパーツは良いのかも知れないがバランスが兎も角、悪すぎる。


他の子を買う時、抱き合わせで無理やり引き取らされたけど処分に困っていた。


だから、見世物感覚で客の足止めように店の前に置いて置いたんだ。


一応鑑定では『人間』なんだよな……本当に気持ち悪いけど。


止めはあの甘ったるい声。


まるで子供みたいでキモイ。


あれを本当に『愛玩』にするのか?


一応は女だし......使えるって言えば使えるが......どう見ても人間に見えないだろう?


あの人……凄いな。


まぁ居なくなって本当に良かった。




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