【詩】いつか君を愛せる日まで
菊池昭仁
いつか君を愛せる日まで
マーガレットの花びらを抜いて 君は花占いをしている
1枚 そしてまた1枚と 抜き取られてゆく花びら
「・・・好き 嫌い 好き 好き」
君の占いはイカサマ占い 1/2の神話
そしてまた 君は新たにマーガレットの花を摘む
君の手が突然止まった
残った花びらをすべて千切り 君は花びらを空に投げ捨てた
水平線の彼方で溶け合う 空と海のBlue
僕がいなくなっても 君は生きて行けると言った
でも僕は知っている
雨の夜に弾く 君のショパン 『雨だれ』を
君は泣いていた
魔法の鏡に映る君が 僕に話し掛ける
「あなたは誰を愛しているの?」
そして僕は答える 「もう誰も愛さない」と
いつか君を愛せるその日まで 僕は誰も愛しはしない
僕の花占いの最後は必ず 「好き」で終わる
終わらせて見せるよ
君が僕の 最期に愛した女だから
【詩】いつか君を愛せる日まで 菊池昭仁 @landfall0810
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
未完成交響曲/菊池昭仁
★6 エッセイ・ノンフィクション 連載中 12話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます