【詩】いつか君を愛せる日まで

菊池昭仁

いつか君を愛せる日まで

マーガレットの花びらを抜いて 君は花占いをしている



1枚 そしてまた1枚と 抜き取られてゆく花びら



「・・・好き 嫌い 好き 好き」 



君の占いはイカサマ占い 1/2の神話 



そしてまた 君は新たにマーガレットの花を摘む



君の手が突然止まった



残った花びらをすべて千切り 君は花びらを空に投げ捨てた



水平線の彼方で溶け合う 空と海のBlue 



僕がいなくなっても 君は生きて行けると言った



でも僕は知っている



雨の夜に弾く 君のショパン 『雨だれ』を



君は泣いていた



魔法の鏡に映る君が 僕に話し掛ける



「あなたは誰を愛しているの?」



そして僕は答える 「もう誰も愛さない」と



いつか君を愛せるその日まで 僕は誰も愛しはしない



僕の花占いの最後は必ず 「好き」で終わる


 

終わらせて見せるよ



君が僕の 最期に愛した女だから

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【詩】いつか君を愛せる日まで 菊池昭仁 @landfall0810

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