菊池昭仁

銀次郎はヤクザだった。そんな銀次郎がある日、猫好きの直美に恋をした。 「あー、俺も猫になりてえなあ」 銀次郎の願いは叶った。なんと銀次郎は猫になってしまったのである。 だが銀次郎…

結末のない未完成のままの自伝。夫、父としての家族への遺稿

唐沢四郎と後藤祥子は小学校6年生から中学3年まで同じクラスだった。 お互いに別々の家庭を築き、子供たちも成人して家を出てゆき、そしてふたりとも離婚していた。 そんなある日、中学3…

木村小夜子と別れた倉田陽介は、偶然立ち寄った街のカフェで働く伊東由美子と出会う。 彼女は小夜子と瓜二つの顔をしており、仕草や声、話し方までがそっくりだった。 店に通い続ける陽介。…

池尻都と小説家、嵐山光三郎60才はお互いに結婚を考え始めていた。 だが、あれほどセックスに貪欲だった彼女が嵐山との性交渉に積極性がなくなり、いつの間にかふたりはセックスレスになっ…

三上悟はパパも辞め、今度はお兄ちゃんも辞めることになりました。 歳の離れた妹、京香はしっかり者で、寅さんのサクラみたいな妹です。 でも、兄の悟はそんな妹に迷惑をかけてばかり。幼い…

石津健吾は死を待っていた。独りで死んでいくのを待っていた。 別れ方とはどうあるべきなのか？　そんなくだらないことを病床で考えて生きていた。

元ヤクザだった川村忠は事業に失敗し、何もかも失った。 そして夜の街で働き始め、そこで様々な人間模様を垣間見る。 生きることの辛さ、切なさの中に生きることの意味を見つけて行く川村。…

教育だけは平等であるべきである。日本社会の荒廃は教育の衰退が根本原因となっていることは否めない。貧富の差は仕方がないかもしれない。だがせめて憲法第26条第2項で保証されている国民…

加納友親は家族と訣別した。 それは家族に自分は必要のない人間だと思ったからだった。 妻、真理恵とのすれ違い、大人になった子供たちとの確執。家族の存在意義とは？

詩

零れ落ちる俳句の宇宙

パンダの店主、老酒（ラオチュウ）とその弟子、レッサーパンダの紹興酒（ショウ・コウシュ）がやっている街中華でのギャグコメディです。 最近、恋にお仕事にお疲れの方、倦怠期のご夫婦、ど…

私に降り注ぐ　短歌の雨を書き留めました

イタリアで声楽を学んだ園部早紀は、福島市にある小さなBARでジャズを歌っていた。 「歌うことが生きること」、早紀は歌うことを決して諦めなかった。 スポットライトを浴びて歌うことが…

十和子は夫から愛されていなかった。 彼女を好きになる男はたくさんいたが、彼女を愛する男はいなかった。 十和子は人形のように生きていた。

詩

100万回の輪廻転生を繰り返すことで魂は解脱出来るという。 前世での行いによってゴキブリやアゲハチョウ、イーグルやアフリカゾウ、パンダ。そして人間に生まれ変われたとしてもハンデを…

未亡人、亜希子は死んだように生きていた。 彼女は夫を亡くした悲しみから逃れたかった。 そして男はそれに付き合わされた。 亡夫の代用品として。

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お悩み相談です。 真面目な方、18歳未満の方、シャレの通じない人はご遠慮下さい(笑)

五島まりやはふたりの男性からプロポーズをされていた。ひとりは国土交通省のキャリア、茨木信一郎。そしてもうひとりは大学病院の医局の医者、寺西守だった。 甲乙つけがたいふたりに、まり…

偉大な魔法使いのデュッカは突然、魔法が使えなくなってしまう。 弟子のハロルドとカメレオンのロメンはそんなデュッカのことを心配していた。 デュッカは自分の魔法を取り戻すために、ハロ…

詩

上野小百合の恋人、藤堂義彦はハウスメーカーに勤める営業マンだった。 地味な黒縁のメガネをかけ、ダークスーツとモノトーンのネクタイを締めた中肉中背の男。 営業成績も普通で、何から何…

催眠術師、綾小路無我。だがそれはなりたくてなったわけではない。 いつの間にかそう呼ばれるようになっていたのである。 無我に話し掛けられただけで、人は３分以内で眠ってしまうのである…

偏差値35のバカ高校のブラスバンド部に所属する夏菜と勇。 そんなふたりのドタバタ三角関係ラブコメディです。 勉強は出来ないが、ブラバンが大好き。 筆者の青春ラブストーリーです(笑…

大人の童話

藤田功作32歳はふたりの女性と秘密の社内恋愛をしていた。ひとりは自由奔放でオレンジのように明るく弾けるような女の子、金沢茜28歳。茜は功作にぞっこんでグイグイくるタイプ。一方、安…

詩

まだ民間旅客機がない時代、男子の憧れは国際航路の船長や機関長になることだった。 軍人になることを嫌い、海にロマンを求め、当時難関だった商船学校に入学した松本三郎は、「国家総動員法…

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雨が続いているのでそんな儚い恋の詩が落ちて来ました。R35指定。

オーストラリアで観た　グレープフルーツのように大きな月を思い出して詩を書きました

恋愛シートストーリー集　作者の本編作成の為のクロッキーです　これらが恋愛小説に成長していきます

家族の為に自分を犠牲にする奥さん その奥さんを救うべく　家政婦犬『リンちゃん』が派遣された

恋人だったサクラが死んで5年が過ぎた。 サクラを失い、屍のように生きていた安藤圭太。そんな圭太を慕い続ける芹沢絵恋（エレン）。 死んだサクラを想い続けることが真実の愛だと圭太は信…

『港町食堂』は空腹と心を満たしてくれる

メイドのキャンディは国王の息子、ジャスティン王子が大好きである。 キュンキュンなラブコメ。 子供の頃、埼玉県の大宮市に住んでいた筆者は、埼玉を「さいたま」と表記するのが許せない。…

毎週土曜日に夕方のラジオでオープンする、リリーフランキーが店主の仮想スナック、『スナックラジオ』についてお話です。