第2話…好きな理由

最初のデートでの事が頭に残りふと男は聞いた

「ねぇ最初の夜からそうだったんだけど何で初対面だった俺に、ましてや部屋まで来たの?」

ん〜…なんかね…「ほっとけ無い感じがしたし、何よりあなたのその、目の奥に怯えを隠している…」そんなあなたに惹かれた…から…かな…ん〜…後はね〜…もうちょっと親密になったら教えるよ♡

女は俯きながら言った


男は女と2人で帰宅する、(晩ごはん何が良い〜?作るよ〜)女は男に聞いた、男は「と、得意料理があれば…」(んもぉ…何が良いか聞いたのに…)じゃぁオムレツライスと味噌汁ね!…とちょっと不機嫌そうに作り始める

男はふと思った…「あれ?これ彼女出来たよね?」

ハイ!出来たよ!テーブルにはオムレツと米と味噌汁!が2人分出てきた「普通に美味しそうな料理である」

(じゃぁいっただっきま〜す!)と女は食べ始めた

(なにしてんの〜?冷めちゃうよ!)と食べるのを促して来る…

途端がっつく!

(はぁい♡これであなたの胃袋掴んだよ)と笑いながら男の口についた米を取って食べていた

もう男にはこの子を絶対幸せにしよう!その頭しか無かった…

  夜

また…何も無い夜…と思いながら寝につこうとする男、後ろに女がいるのが分かった…

(ねぇ…寂しいの…一緒に寝て良い…?嫌なら近くにいさせて…欲しい…)女はそう言いながら客用の布団に潜り込んできた、男はなんの抵抗も無かった

(ふぅ…あったかいね…)男は抱きつく!

女は(良いよ…来て…)と少し恥じらいだ顔で男を受け入れた…

(…ッ)痛みと快楽が入り混じる…

「ごめん…痛いよね…でも抑え…られな…いッ」

耳元で囁かれる甘い言葉…「凄く可愛い…」「入れて良い?…」「愛してる…」ひと晩中(女)と「男」は愛しあった…

それはとても甘美な時間で、とても情熱的で、2人にとっては時間なんて忘れる…そんな空間だった…

 一夜明けて

  2人は互いにまだ愛し合っていた…

(もうこんな時間?仕事しなくちゃね」と2人で仕事の準備をする

幸い2人はリモートワークだったのでそこまで困りはしなかった

そして夕飯を終えて、(そういえばさ、あなたを好きな理由…まだ答えて無かったね、)男は唾を飲み込む…

覚えてるかな?私3回もあなたに助けられてるんだよ…

1度目は駅のホーム、2度目は電車の中、3回目は川…

ホームでは自殺しようとしたの止められちゃったね…、電車の中では痴漢を受けていた私を助けてくれた…、川でも死にたくなっていた私を励まして連れ戻してくれたね…、ビビリなくせにさ…あなたの手めちゃくちゃ震えてたの…今でも覚えてるよ…だからね?絶対に偶然じゃ無いと思って探し回ったんだよ?

そしてあの夜あなたを見つけた…

嬉しかったよ!あの時の人!やっと見つけた!って

だからね最初は恩返し…したくて色々デートとか、一緒に住んで料理作ったりしてたんだけど…

私が…ね…?あなたの事を(好きになっちゃったんだ…♡)

男は重たい口を開く「知ってたよ…君があの時の、子だって…」すぐに気づいた…だから部屋にも入れたし、料理作って貰ったりしてる時は嬉しかったよ

じ、実はね?俺も君の事が「好きだったんだ!」

(ありがとう♡)女は涙目で感謝を伝えて来た

うやむやになっていたけど言うよ!

改めて!!「こんな不甲斐ない俺ですが、付き合ってください!」(…………はい(涙))

こうして2人は正式な形で付き合うことになった

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