△03

「それでは皆様、本日の配信はこれにて終了とさせて頂きます。よろしければチャンネル登録と高評価をお願いいたします。おやすみなさい。」


大きなトラブルもなく配信を終えて水道水を汲みにいきます。ぐびり、ふう。機材をかたずけながら今日の反省をしましょう。

コメント機能もないので、私がゲームをしながら一方的にだらだらと喋っているだけの配信ですが、見てくれているかたが少しでもいらっしゃるのが励みです。今日は15名のかたが見てくれていたようです。話題が尽きないようにたくさんのメモをとった甲斐があるというものです。


明日は1限から授業があるので早く寝なければいけないのですが、配信の後は気が昂ってしまってなかなか寝付けません。お布団に潜り込んで他のかたの配信を見るとしましょう。

登録者が多いかたの配信を見ると、コメントの拾い方や視聴者とのやりとりがとても達者で勉強になります。その反面、のべつまくなしに来る「こんばんは」「もう寝ます」といったコメントに頭がクラクラしてしまいます。もし私の配信にこれだけの数の視聴者がいたら、きっと挨拶を返すだけで2時間ぐらいあっという間に過ぎてしまうでしょう。「こんばんは、〇〇さん。来てくれてありがとうございます」「はい、△△さんお休みなさい。」それが延々と流れるだけの配信になってしまうでしょう。


まだコメント機能を付けていたとき、挨拶を返さないという事にもチャレンジしてみました。でも、母の言いつけに背いているという罪悪感から、後半はまともに話せなくなり、ついにポロポロと泣き出してしまったのです。

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