私は好きな男性と付き合ったのはいいが、どうやら彼は何か私に秘密にしている事があるのかもしれない!

神石水亞宮類

第1話 私は好きな男性と付き合ったのはいいが、どうやら彼は何か私に秘密にしている事があるのかもしれない!




私はずっと好きだった男性と付き合う事になったのだが、

何か彼は私に秘密にしている事があるのかもしれないと私はそう思うようになる!

何故なら彼は決まって、”水曜日の晩は、残業だと言って真っ直ぐ家に帰って来な

いからだ!”

私は彼に、”何故いつも水曜日の晩は残業ばかりなのか”と彼に聞くと、、、?

その日が一番! 職場では忙しくなるからだと私に言った。

【本当にそうなのか?】

一度、彼の職場に差し入れを持って行った事があるが、彼の職場は誰もおらず

みんな退勤した後だった。

念のため、会社に居た警備員に聞いてもみたのだが、

”みんなこの時間は、仕事が終わって残っている人はほとんど居ませんよ。”と

警備員の人にそう言われる。




それなら? 彼は仕事が終わった後、私に隠れて何処に行っているのだろう?

彼には内緒で、水曜日の彼の仕事帰りに尾行をしようと考えた事もあったが、

私は彼を信じようと心に決めている!

それからは、彼の”秘密の水曜日の晩”の事は一切私は口を挟まないことにした!

だから彼が水曜日の晩だけ、何をしているのかは私はこの先も知らないだろうし

知らない方がいい事だってあるから、私は余計な事はしないことにした。




・・・その後、彼との結婚生活も5年が過ぎたが、

相変わらず、彼の水曜日の晩はいつも残業で家に帰って来る時間が

遅くなっていたのだが、女性の気配やニオイは私には何も感じなかった。

それでは? 彼は何処で誰と会っているのだろう?

そもそも人と会っているのか?

何か別の事をしているのかもしれない!




私は彼との結婚生活5年目にして! やっと行動に移す。

何故今なのかといえば、彼が私との子供を望まない事やセックスレス

になっていた事も行動に移そうと思った要因だ!

彼はいつも私に優しいが、私を求めてくる事はあまりない!

興味がないのか? 好きじゃなくなったのか? 私に触りたくないのか?

その理由も私は知りたかったのだ!



・・・だから今! ”彼の水曜日の晩の行動が気になった!”

私はいつものように、彼を朝見送り家の事をして彼の仕事が終わる時間には、

彼の職場の前で彼が会社から出てくるのを隠れて待っていた。




そうすると? 彼が仕事が終わって会社から出てくるのが見えた。

私は“やっぱりそうか”とため息をしてから彼の後をゆっくりと尾行。

彼には絶対に私の存在がバレてはいけない!

バレないように彼の後をゆっくりと尾行し続けると、、、?

彼は古びたビルに入っていく。

ここに何があるのだろう?

私は彼がエレベーターに上がった階を見て、非常階段から上がってく。

そして彼がエレベーターから降りて入って行った部屋は?



・・・まさかまさかの!?

“女装家の集まる会”と書かれた部屋だった。

私は驚きが隠せない! 彼は女装していたのか?

“そもそも女性が好きではない?”

私の頭の中はグルグルいろんな事が走馬灯のように浮かんだ。

そして考えても分からないなら、直接彼に聞こうと勇気を出して

その部屋に私は入って行ったら? 

やっぱり女装している彼がそこに居た!



『・・・な、何をしているの真樹?』

『えぇ!? 陽? なんでここに!?』

『“着けてきたの!”』

『とうとう、バレたんだね! そう俺は女装家だよ。』

『“男性が好きなの?”』

『そうじゃない、趣味だよ趣味! 俺は女好きだよ!』

『・・・じゃあ、どうして、私とは子供も作らないし、セックスレスで、』

『お、奥さん! 少し落ち着いて、』

『誰ですか、貴方は?』

『アタシは、ルリ子よ! 彼女かれの上司なの!』

『“えぇ!? 赤城さん? なんでここに、何してるんですか!”』

『俺は上司の赤城さんに誘われて、ココに来るようになったんだ。』

『な、なんでこんな事に、どうして、お願いです! 彼を元通りにして

私に返してください!』

『・・・お、奥さん、』

『すまない、俺がずっと黙ってたから、こんな事になってしまって、

でも赤城さんは何も悪くないんだ! 俺がこの世界にハマってしまって、

だから赤城さんを責めないでほしい!』

『・・・ま、真樹、』

『でもどう? “俺、キレイだろう!”』

『・・・ううん、キレイだけど、』

『陽さん、真樹の事を認めてやってくれないかな?』

『・・・赤城さん、』

『どうかお願いです、真樹を認めてやってください!』

『赤城さん、頭をあげてください。』

『僕は妻にこの事がバレて、離婚されました! だからせめて真樹は

離婚してほしくないんです!』

『・・・取り敢えず、家に帰ってちゃんと話し合いましょう。』

『あぁ、そうだな、』

『・・・・・・』

『じゃあまた。』

『ああ、またな!』




・・・私は信じたくなかったが、彼はずっと水曜日の晩は女装していたのだ!

しかも? 女装した姿でBARに皆で行くらしい。

女性と思わせて、男性がナンパしてくるのが楽しみだったとも私に彼は話して

くれたわ。

女装に目覚めたのは? 上司の赤城さんから誘われた事らしいが、

やっぱり彼が女装にハマったのが大きな間違いなのよ!

彼は決して女装はするが、男性が好きな訳ではなく、そういうスリルを楽しん

でいるだけだと私に言ったわ。

私も素直にその彼の言葉を受け止めた。

まあ、それならそれでいい!

彼は別に“浮気や不倫をしていた訳ではない! ただ女装していただけなのよ!”

ただの趣味なら、私は彼の趣味を笑って許そう。

その代り、彼に一つだけ条件を付けるわ!

それは、“ふたりの子供の事だ!”

セックスレスをなくし、子供を作る事を条件に女装の趣味を許したの。




・・・彼はその私の条件をのみ、週に1回子作りに励んだわ! 

そして水曜日の晩は、彼の趣味の女装を今でも楽しんでいるの。

“夫婦には、他の人が理解できない事も多々ある!”

これは! ウチの夫婦の話。

他の人に理解されなくても、2人が理解し合えていたらそれでいいじゃない!

それが私達、夫婦なのだから。

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私は好きな男性と付き合ったのはいいが、どうやら彼は何か私に秘密にしている事があるのかもしれない! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

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