リズムゲーム
『DEEMO』2017年、switch、落ちてきた少女を救うため、ピアノを奏でる。例えその先に切ない別れが待っているとしても。
今回はリズムゲーム(音ゲー)を紹介します。
『DEEMO』2017年、switch、CERO:A(全年齢対象)、Rayark
舞台は現実とは異なる世界のような、不思議な場所です。どこにあるかもわからない古城。そこに一人で住むDeemoがピアノを弾いていると、ある日、空から少女が落ちてきました。
少女には記憶がありません。そんな彼女を元いたところに戻すため、Deemoはピアノを弾くと成長する不思議な木を育てることにします。
Deemoは言葉を発することはできず、ピアノや植物の成長を通じて、少女と交流を深めていきます。
そうして、木が無事に空まで成長し、二人の別れが迫るとき、少女は大切なことを思い出すことになります。
『DEEMO』は、リズムゲームまたは、音ゲーと称されるゲームジャンルに分類されます。
画面の奥から流れてくるノートを曲に合わせてタイミングよくタッチするという、シンプルな操作方法です。
特徴的なのが、収録曲はピアノ中心の音楽が多めで、プレイヤーがプレイするノート部分もその曲におけるピアノパートになっているのが基本である点。このあたり、ピアノを弾いて植物を育てるというストーリーに沿っていますね。
本作にはあらすじで述べたようなストーリーがあり、プレイヤーが一曲をプレイすると、実際に木が伸びていきます。
初プレイ曲を遊んだりフルコンボをしたりすると、木が伸びる長さがさらにプラスされます。自然と、色んな曲をプレイしたくなる良いシステムだと思いますし、木が伸びることでストーリーが進んだり、お城の中で行ける場所が増えたりするので、プレイした頑張りが目に見えやすいのも良いと思いました。
本作はお城の中を移動することができ、その探索の中で新たな楽曲が見つかることもあります。また、キャラやお城にある物にタップすると少女が話してくれるので、新しい場所に行けるようになると、少女の反応を見たくてあちこちタップしてました。反応の中には、ストーリーに関わりそうな意味深なものもあったりして、なかなか面白いです。
一方で、Deemoは黒い人型のような見た目をしているのですが、少女と違い話すことができません。この謎めいたDeemoと少女の関係がどうなっていくのか、少女は無事に元の場所に帰れるのか気になり、ゲームを進めたくなりました。
静止画を繋げたものではありますが、木が一定量成長しストーリーが進むたびに、アニメーションが流れます。特に、プレイヤーによる楽曲プレイも上手く取り込んだラストシーンは切なくも素晴らしいです。
なお、本作は元々、アプリゲームとして配信されており、今回紹介しているswitch版はアプリ版の配信開始から数年後に発売されたもの。
アプリ版は無料曲の他に有料楽曲があり、各パックを購入することで曲を増やせます。
switch版は無料ではなく3000円(税込)の買い切り型なのですが、アプリ版での有料曲が最初からソフト内に含まれています(一部楽曲はストーリー進行に合わせて解放されます)。
もちろん、一部の楽曲のみアプリ版でしか買えないものもあるのですが、比較するとswitch版がお得ではないかと。さらにスマホと比べると画面もswitchの方が大きい、ということで、私はswitch版を選択しました。
ちなみに、本作は、クリアすると物語を最初からプレイすることができるのですが、最低でも4周しないと手に入らない楽曲や見ることのできない会話があります。
それでも苦には感じませんでした。というのも、200を超える楽曲が収録されているので、弾いていない楽曲を順番にプレイしているうちに、4周していたという感じなんです。それに4週目の最後で手に入る曲が素晴らしく、頑張ってよかったと思いました。4週目の最後に見ることができるイラストも良くて、最後までプレイして良かったと、この物語を見届けられたと、心から感じました。
難易度もイージー、ノーマル、ハードから選べますし、どれだけミスしても曲は最後まで流れますし、クリアに必要なパーセンテージも緩めなので、リズムゲー初心者でも遊べる作品だと思います。
楽曲ごとに用意されているイラストも好きで、本作の画集も購入しました。特定の曲をAll charming(ノーミスで楽曲をプレイする)と、ゲームクリア時に、楽曲のイラストが変化するのですが、このために頑張ったほどです。
イラストの変化はネタバレ要素を含むので、2週目以降に見たほうが良いとは思いますが、見れたときには頑張った甲斐があったと感じました。これがまた、とても素敵なイラストなので。
何より、その世界観に強くひかれる、そんな素敵なゲームでした。曲を選択するときに流れるピアノの効果音が個人的にはとても好きで、『DEEMO』のことを思い出すときは、必ずあの効果音を思い出します。
(参考サイト:任天堂公式サイト本作商品ページ、グーグルプレイストア本作商品ページ)
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