第16話 個室(★)

結局全部脱がされて、白衣を着たままの優に後ろから抱きしめられた状態で、手のひらを使って、ゆるゆる興奮した部分を上下にこすられて、逆の指先で先端を引っかかれると、両手で口をおさえ、腰を優に押し付けて、びくびくしながらイッて、そこに崩れ落ちてしまう。

優はなんでもないと言わんばかりに、床にしゃがんだままの僕を泡立てて、シャワーを浴びせてくると、僕を服のある部屋に移動させて、先に個室を出た。


服を着た僕が、ひょこっと個室から顔を出すと、優がおかしそうに笑ってる。

「もーやだ。もう来ないから!」

と言い捨て、不貞腐れたように受付がある1階への階段をのぼる。

「感じたのは実でしょう?」

「もぉー!」

優が後ろからついてくる。

なれてるんだろう。こういうことは、ほんとに。

「なんだよー!」

「かわいいなって思いまして」

「かわいくない!」

「すごく、かわいいですよ」

嬉しそうに笑う優が憎らしい。

心底憎いわけじゃなくて、優の手でイクなんて思わなかったから……。

穴があったら入りたい。

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