第32話ぶどう

そろそろ、ぶどうが美味しくなる時期。


ぶどうは昔から困らなかった。

親戚がぶどう農家をしていて、巨峰はもちろん、小さな粒のやつや、シャインマスカットを出荷していたので、贈答用はちゃんとした形のぶどうを購入していたが、形が悪いヤツは無料でわけてもらっていた。


食後のデザートで、ぶどうが出たら美味しかった。


親戚はぶどうジュースも作っていた。

どう言う製法かしらないが、とても美味しくて、子供が好きな味。


大人でも美味しい。

だから、ぶどうを買うと言う習慣がない。


スイカも。

親戚がスイカ農家だったから。


我が家は、米、栗、山菜、野菜、の農家だったので、それは大量に取ると親戚や友達に分けていた。


田舎は、晩飯のオカズでも分けて食べる。

お互い、仲の良い風習だ。


名古屋に来てから、そんな事は20年無いのだが。


ぶどうをスーパーで見かけると、美味しそうに見えるが、買わないのが常である。

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