第13話 工房内転移
-side フィル-
「さて、気を取り直して、早速作っていこう」
ドライアドさんからこのダンジョンと、ダンジョン工房について色々説明を受けた俺たちは早速アーティファクトを作ることにした。
『大クエストのダンジョン工房Lv1、鍛治レベルLv1というのは、このダンジョン工房の種の実力なのだ〜ダンジョン工房のレベルが上がると、より豪華なダンジョンが作れるようになり、鍛治レベルが上がると、ダンジョン工房の種がクラフト系のスキルの能力を底上げしてくれるようになるのだ〜』
確か、エレメンタル様は最初に育てると沢山の資源が手に入ると言っていた。あれはこういう事だったのか。
「まじか!それは便利だな」
特に鍛治レベル!
俺が持っているクラフト系のスキル、武器制作Lv1、防具製作Lv1、修理Lv2、強化Lv1の4つ。これら4つのスキルが底上げしてくれるのは助かる。
この先何かと役に立つだろう。実家の鍛冶屋にも貢献できるかもしれない。
--って、それはそれとしてそもそもどこでアーティファクトを作ればいいんだっけ?
『ダンジョン工房オープン!と唱えると、使える区画が出てくるのだー』
「ダンジョン工房!オープン!」
再びウィンドウが開く。ふむ、なるほど。
ダンジョンを育てている区画と今俺たちがいるアーティファクトダンジョンの区画が表示、そして工房の区画に別れていた。
「……?これは?」
『まだ秘密なのだ〜』
ダンジョン工房内の奥の部屋は鍵とチェーンのバッテンマークが表示されていて、まだロックされているため開けない。そういうのもあるのか。
「工房はここのハンマーのマークをタップすれば移動できる?」
『そう言うことなのだー!早速、タップしてやってみるのだー!』
「おう!」
言われた通りにタップする。すると、目の前が工房スペースに切り替わった。
「転移した……?」
『そうなのだ〜これもダンジョン工房の能力なのだ〜』
「もしかして、転移魔法!?」
転移魔法……古の大賢者が使っていたという伝説の魔法である。
『そうなのだ〜!ダンジョン工房内にデフォルトで設置されている魔道具生み出される機能なのだ〜』
「なんと……」
そうなんだ。ダンジョン工房内なら自由に転移できるそうだ。とんでもないな。ダンジョン工房。
それはそれとして、目の前には家事で使うような一式が整っている。
ただ、明らかに実家で見たような工房の設備とはレベルが違う。全てが洗礼されているように思えた。
『ここでアーティファクトが作れるのだ〜!ちなみに、アーティファクトを作る材料はここの資源ではないといけないのだ〜』
「分かった」
『とりあえず、やってみないと分からないことも多いのだ〜』
「それじゃ、まずは素材集めからやってみるか!」
『レッツゴーなのだ〜』
というわけで、俺はまずアーティファクトダンジョンで素材最終するために攻略からスタートするのだった。
「というか、自分で生み出したダンジョンなのに自分で攻略するんだ……」
『それは言わないお約束なのだ〜この世は弱肉強食なのだ〜』
さいですか。俺とリルとラピスはドン引きしたのだった。
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