第28話 工作
銀目玉の金属筒。
青顎の撲殺死体2つ。
先割れスプーン。
ガラスナイフと青顎小刀。
ゴム手袋。
布切れ。
ジップロック5枚。
ガラス瓶。
冷凍庫内にはガストーチが無いのでランタンが必要だ。青顎の体液を金属筒に搾り出し、布切れを浸す。青顎汁まみれの布切れをガラス瓶に詰めて蓋をする。着火するのは冷凍庫に入る直前だ。
残りの死体は骨と小刀を取り除いてランタンに使わなかった体液と一緒にジップロックに入れる。金属筒はランタンの風除けに使うので、体液は全て拭ってジップロックに回収してから乾かす。
糞ゴリラの射程はどう考えても私のジップロック投擲範囲より遠い。だいたいそのあとランタンで着火しないといけない。また、糞ゴリラは前回私が行動不能になっても全く近寄ってこなかった。自然なゴリラの四つん這い移動は人間の全速力より速いらしいし、糞ゴリラはどう見てもそれより速い。向こうに接近する意思がなければこちらから接近するのは無理だ。
そろそろ階段に差し掛かるほど歩いた。
背後の風が糞ゴリラとの決戦を煽り立てていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます