第30話 得意分野を作る

秀吉は、柴田勝家との戦いを放り出して基地をはなれた。


彼はグルメリポーターに転職するためにO市のテレビ局をたずねた。




秀吉「グルメリポーターになりたいんですけど…」


テレビ局の人「いきなり言われてもねぇ」


秀吉「がんばりますから」


テレビ局の人「経験はあるの?」


秀吉「ありません」


テレビ局の人「今まではどんな仕事してたのさ」


秀吉「仲間をたくさん率いて戦って、相手をボッコボコにする仕事してました」


テレビ局の人「ヤバい人じゃん!」


秀吉「無理っすかね、グルメリポーター?」


テレビ局の人「無理ってことはないけど、得意分野あるの?」


秀吉「得意分野って?」


テレビ局の人「フランス料理ならまかしとけとか、中華にはうるさいとか、ラーメン通だとか」


秀吉「ないですね」


テレビ局の人「ないのかい。厳しいなぁ」


秀吉「一応、オールマイティってことで」


テレビ局の人「なんでもそうだけどさ、人ってなにか得意分野があったほうがいいんだよね」


秀吉「じゃ、今から作ります、得意分野」


テレビ局の人「いろいろ食べ歩いて勉強しなきゃならないよ」


秀吉「あー。めんどくさそうですね」


テレビ局の人「もう揺らいでるじゃん、決意」


秀吉「なんか楽な方法ないですかね。時間かけないでサクッと食べ歩ける効率的な方法」


テレビ局の人「そんなの、ないよ」


秀吉「(゚∀゚)あ。ありますよ。ひとつ思いつきました」




そのころ、柴田勝家は……


柴田「え。マジ?」


部下「はい」


柴田「秀吉が基地を放り出してどっかに行っちゃったって?」


部下「うわさではO市に行ったようです」


柴田「なにしに?」


部下「さぁ、そこまでは」


柴田「まあとにかく、総大将の秀吉がいないとなればこっちのもんだ。敵の基地を一気に攻めつぶせ!」


部下「はい!」




西暦1583年4月20日。

秀吉の不在をついて柴田勝家の軍が動きだした。

戦闘の末、秀吉の基地の一部(中川清秀の陣)が壊滅した。




兵士「秀吉さ~ん。戻ってきて~(涙)」


しかし、秀吉は遠いO市にいる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る