第14話 軍神 上杉謙信

信長は雑誌のインタビューをうけた。


記者「それにしても最近の信長さんは、すごい勢いで領土を拡大してますね」


信長「絶好調です」


記者「もう天下に怖いものナシですか?」


信長「いえ、そんなことないですよ。上杉謙信とか武田信玄は、やっぱ怖いですね」


記者「じゃあ例えば、もし上杉謙信と戦うことになったら、やばいですか?」


信長「やばいです。でも、その心配はありません」


記者「なぜ?」


信長「上杉謙信と武田信玄って、いっつも川中島でにらみ合って、ぜんぜん身動き取れないじゃないですか。だから、彼らがこっちに攻めてくる心配はありません」


記者「ていうか、武田信玄、死にましたよ」


信長「えっ?」


記者「死にました」


信長「うそ。いつ?」


記者「4年前です」


信長「……」


記者「だから上杉謙信は今、サクサク身動き取れます」


信長「てことは」


記者「今にも攻めてくるかも知れませんよ」




そこへ…

信長の家臣・柴田勝家(しばたかついえ)が駆け込んできた。


柴田「大変です」


信長「だいたい予想できるけど」


柴田「上杉謙信が攻めてきました」


信長「やっぱり……」


柴田「どうします?」


信長「柴田、頼む」


柴田「え。私が?」


信長「上杉謙信を追い払ってくれ」


柴田「でも私ひとりじゃ歯が立ちませんよ」


信長「他の軍団もつけてやる」


柴田「誰の軍団をつけてくれるんですか?」


信長「そうだな、じゃあ……」



丹羽長秀

滝川一益

前田利家

佐々成正

斉藤新五



信長「この5人の軍団をつけてやる」


柴田「織田家のほぼ全兵力じゃないですか!」


信長「相手は上杉謙信だぞ。これでも足りないくらいだ」


柴田「そうですね」


信長「あ、サルもつけてやる」


柴田「秀吉ですか」


信長「うん。あいつの軍団も連れてけ」


柴田「これだけの兵力がそろえば、なんとかなりますね。では、行ってきます」


信長「生きて帰って来いよ~」




織田家はほぼ全ての兵力を投入して上杉謙信を迎え撃った。

しかし、それでも勝てるかどうか、わからなかった。

それほど上杉謙信は強かった。

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