2話

   遼太郎と結衣が遊園地に二人で出かける予定デートの日、僕こと田中太郎は用事があるとウソをついていたが、やはり二人がどのような行動を起こすのかが、気になって仕方がないので、僕は一人で二人の後をつけていこうと思う。

「結衣さん、おはよう。もうそろそろ開園の時間だから入場ゲートの方に行こ。」8時半に舞浜駅に集合した遼太郎と結衣は二人で仲良く入場ゲートに向かって歩いて行った。


 まず二人が向かった場所はジャン⚪︎ルクルーズ。まず最初にジャングルクルーズに向かった理由は多くの人がパークを右回りに回るため進みづらく朝一では危険なエリアであると調べていくうちにわかったから遼太郎に伝えたからだ。

「結衣さん、ここのおすすめポイントは…」

「そうなんだ。じゃあここのおすすめポイントはどこなの…」

「そこのおすすめポイントは…」

 遼太郎の遊園地オタクと僕の調べた知識をまとめた情報をわかりやすく結衣に説明して結衣はそこから気になったことを聞くと言うサイクルが完成して、遠くから見た感じ楽しそうな雰囲気になっていた。

 ーーーーーー

 ビッ⚪︎サンダーマウンテンにて

 遼太郎と結衣の二人が仲良く乗っていて絶叫しているのが聞こえて「「キャァァァァァァ」」うん、聞こえてきて楽しそうなのが分かったから僕は少し離れたところに移動していろんな仕込み作業があるのでここから後の二人の様子は知ることができないけれど今の状態なら失敗することがないと思う。

 ーーーーー

 僕は仕込みのために用意した不良数名のところに向かった。

「今日は作戦のために数人集めてくれてありがとうけん、今回お前らにやってもらうのはとある男が相手のことが本当に好きか試す、恋愛漫画でいう好きな女の人がナンパされている時に男はどうするのか、的なやつをやる。ちなみにだが相手には伝えていないけど本気マジのヤツじゃねぇから引き時を間違えるなよ。」僕はそう言って元ヤンの友人である神崎謙かんざきけんに頼んで不良の中でも弱いや奴を数人連れてきてもらった。

「タナカァ今回は此奴の言うことをしっかり聞いといたほうがイイナ。無駄にツテがあるし俺らの仲間の中で1番強いから下手したら病院行きなるからナァ。」謙は語尾がなぜかカタカナで書かれるような特徴的な話し方で補足してくれた。

「今回のターゲットはあそこでなんか遊園地について相手の女子に説明して楽しんでもらおうと努力している男子だ。頼んだぞ。やらかした奴がいたら謙、1月学校休ませても良い?多分学校に行けなくなると思うから。」僕は謙への確認と周りの奴らへの忠告をした。

 ーーーーーーーーーーーー

 遼太郎と結衣が一通り遊んでトイレ休憩を挟むため5分休憩の時


「嬢ちゃんこれから俺たちと向こう側に行ってイイコトしない?」謙の呼び出した不良の一人不良Aがそう言いそれに続いて不良B、C、Dの三人が続いて結衣を壁際に追いやり囲うように動いてジリジリと近づいていった。

「すいません今日友人と来てるから、すいません。」結衣はしっかり理由を言って逃げようとしていたけど、不良数人の包囲網から抜けることができずにいた。

「おい、何をやってんだぁお前ら、俺が惚れた女に何か用があるのか?用があるなら俺に言ってみろよ。」遼太郎は普段の優しそうな態度とは違い、完全にあからさまな不良に負けないような言い方になって完全に喧嘩腰になっていた。

「いいじゃん覚悟はできてんだっろぉ」不良Bは右アッパーを最初に仕掛けてきた。


 グン


 遼太郎は何故か不良の腕を掴んで勢いで投げ飛ばしていた。


 ガッ


 不良Cに思いっきり殴られそうになった、遼太郎は右手でブロックをして脇腹に貫手をして一人減らした。


「しゃらクセェ、くたばりやがれ」不良Dは仲間を呼んだ。不良Dはナイフを取り出した。


 不良E、F、G、H、I、J、Kが現れた。


 ダッ


 不良E、F、Gは三人で遼太郎を殴ってしっかり遼太郎はダメージを喰らっていた。


 ザン


 不良Dはナイフで刺してくるのではなく、切りつけてきた。頬を切られた遼太郎はナイフを奪い、奪った ナイフとひん曲げて捨てていた。

「バケモンじゃねぇか。お前ら退け、お前らぁ」「テメェらよう、何やってんダァ。流石にオイタがすぎるんじゃねぇノカ。後お前ら一度学校に連絡シロ、『一ヶ月くらい学校に行けなくなりまシタ。』ってナァ。」謙が出てきて不良達を回収してもらっていた。

「すいませんネェ、柳さん俺らの下の奴らが暴れてしまッテ。」謙はそう言って遼太郎に謝っていた。

「ひさしぶりです、神崎さん。ちょっとオイタが過ぎてますよ。」遼太郎は穏やかに話しているようでかなりイラついているのがわかった。

「今回のナンパ企画は本当は田中が遼太郎に斉藤結衣のことがさりげなくのことが好きだと言わせるのが目的だからそこだけはわかってくれよナァ。後、田中がこっそり後をつけているのはわかってるノカ?」謙はそう遼太郎にそっと結衣には聞こえないように耳打ちした。

「そうなんだ、わかったよ。今回ではケリをつけないでちょっと焦らす事にする。」遼太郎も謙に何か耳打ちしていた。

「じゃあ俺らはここらへんで帰るカラ。」

謙は不良たちを連れて帰って行った。


ーーーー

パレードを見に行くために移動している時

「柳君、さっきナンパされてる時惚れた女って言ったけど私のことが好きってこと?」結衣がそう言う感じで話をし始めた。




続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る