ラブコメ主人公とヒロインの友人であるモブの話

奈賀田 慶兎

一話 

 僕は普通に全部が平均的な高校2年男子である田中太郎たなかたろう

 今日は友人であり学年1位の優等生である斉藤佑衣さいとうゆいに呼び出されて学校から少し歩いた商店街にある喫茶店でコーヒーを飲んで結衣の話を聞いていた。

「太郎、実は私好きな人がいるんだけど、」

 まじで結衣に好きな人がいたんだ。

「柳くんのことが好きなんだ。」

 …MAJIDESUKA?あのモテ男、結衣のことも無自覚で恋に落としていたんだ〜。ちなみに柳くんとは柳遼太郎やなぎりょうたろう。バスケ部のエースで色んなことが出来て優しいとか色んな要素がありすぎてモテまくっているけれど、何故か一切合切気がついていないと言う超絶鈍感野郎。

「実は去年のバスケ部の県大会決勝の時、柳くんが最後に3pシュートを決めて県大会で優勝できた時の柳くんの喜んでいる顔がカッコよかった。それとバスケ部の部員が怪我した時につきっきりで看病しているのを見て柳くんの優しさを見て好きになった。」

 結衣がしっかり片想いの女子みたいな顔になってらぁ。

「わかった。結衣が遼太郎と付き合えるように遼太郎の行動を少し誘導したりそれとなく伝えたり二人きりで出かけれるように協力するよ。」

 僕は結衣が遼太郎と付き合えば面白いし、別れたとしてもやらない後悔よりもやって後悔したいから協力することにする。

「じゃあまず最初に来週の金曜に三人で出かける予定があっただろ、そこで俺は用事だ入ったと言って事前に二人きりになるようにするから、とりあえず、あいつは遊園地とか大好きだから遊園地にでも誘っとけ。ほいこれチケットを買っといたから明日の朝渡す。」

 遼太郎の好みとかを考えて遊園地に今度行くように言っといた。

「ありがとう太郎。じゃあ明日の放課後に柳くんに誘ってみる。」

 結衣が嬉しそうにしているしよしとしよう。

 ーーーーーーーーーーーーー

 翌日 昼休み

「すまん遼太郎、来週出かけるの行けなくなった。久しぶりに親父と釣りに海に出るから。」僕はそう言いあ誤った。

「わかった。とりあえず俺は結衣さんと二人で出掛ければいい事?」

 柳は珍しく狙った方向に進んでくれたから楽になった。

「じゃあさ、柳くん二人なら買い物じゃなくて、遊園地にでも行って遊ぶのはどう?柳くん確か遊園地好きだよね」結衣はしっかり昨日あの後話した柳を遊園地に誘う大作戦を実行してくれたのでひとまず安心できるから、ここからは僕は様子見をしていればいい。

「いいじゃん遊園地。でもなんで急に遊園地?」遼太郎が痛い所を突いてきたがここの対処法はもう結衣に伝授済みだぁ。

「最近ネタで応募した、千葉県にあるネズミの居る夢の国のペアチケットの懸賞が当たったから遊園地が好きな柳くんを誘おうと思ったんだけどダメかな。」結衣には懸賞で当たった事にして僕が居る時には行けない理由を教えて遼太郎といきたい理由もセットで伝える事を教えたから大丈夫。

「わかったじゃあ来週の週末に遊園地に行こう。絶対結衣さんも楽しめるようにルートを考えておくよ。」遼太郎がそんな感じで了承してくれた。

「ごめんな二人とも行けなくなって。」僕は改めて二人に謝った。

「そうだ太郎今日の放課後、相談事があるからカラオケに来てくれ。」

 遼太郎にそんなことを言われたから行けるように予定を空けた。


 ーーーーーーーーーーー

 放課後 某カラオケ店にて

 一通り僕と遼太郎が歌いたい曲を歌い終わりポテトを注文してゆっくり本題に入って遼太郎の相談を聞く事にした。

「俺もしかしたら、結衣さんのことが好きなのかも知れない。」

 遼太郎が願ってもない事を言ってくれたから、ここから二人に両思いだと言うことがバレないようにして、二人の距離を少しずつ詰めていけばいい感じになると思うから結衣と遼太郎の両方にアドバイスと言う名目で二人にもう片方に僕がいるのがバレないようにしながら距離を詰めさせていこう。

「お前が結衣のことが好きなのを知ることができたから、僕が結衣と付き合えるようにアドバイスをしたり、必要なものを用意したり、提供を行うから必要なものがあったり聞きたいことがあったら放課後にカラオケに呼び出してくれ。」僕はそう言いながらスマホをいじり必要な情報を収集していた。

「太郎、まず俺はどんな行動を起こすべきだと思う?」遼太郎が素直にそう言う感じに聞いてくれたからそこを利用しようと思う。

「じゃあ来週末に二人で遊園地に行くだろ。そこでお前は完璧にエスコートを知りことができれば、かなり期待ができると思う。遊園地のスポットなどに関してはお前の専門分野じゃないのか?そこで女子と距離を詰めたりするのに向いている場所を伝えてくれたらネットでの評判や僕みたいな一般人でも楽しめる場所かを現地で調べてみる。」僕はそう言って遼太郎と結衣が行く遊園地の公式サイトをスマホで開いてどのようなアトラクションがあるのかを調べてどこがデートスポットとしていいのかを調べて見た。

 ーーーー

 来週


 遊園地に向かうために遼太郎が回るスポットの提案をしてくれたから、そこを含めてデートスポットのルートを決めたり何度か二人から相談を受けてそれに対する答えを用意したりしていたらあっという間に時間が過ぎて行った。

「太郎、例のブツはできてるか?」遼太郎がいつにも増して結衣にバレないように僕に話しかけてきている。正直なところ、ルート決めに関してはネットでここは夜見た方がいいと書いてあるのに合わせて、近いところから順番に動いていくことにしてトラブルが起こる前提で余裕のある計画を立てている。「できたよ、遼太郎にどのルートを通ったりするべきかをLI⚪︎EにPDFで送るから確認を開いといて。でもデート中にみるのは厳禁だからそこら辺を気をつけといて。」僕は遼太郎に注意点なども伝えて後は遼太郎と結衣がデートできていく服を選ぶのに、付き添えば、僕のデート前の役目は、終了する。

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