第8話
秋も更けもう冬の寒さが訪れたころ
――帰りのSHR――
「もう文化祭が来月末に迫っている、そろそろクラスの出し物決めないとやばいぞ」
先生がそう言うと京谷が立ち上がってみんなに言った
「よし!劇しようぜ!!」
そういった瞬間クラス一同が
「えぇーーー」
と言った
けど、劇かなんかいいかも
ぼく的には、白雪姫とかいいよねぇ
そう妄想していると美月が手を挙げ
「なら、白雪姫がやりたい!!」
そう言うとクラスから賛同する声があふれてきた、あっちなみにぼくもだけどね
そんな状況を見てか先生が
「じゃっ、このクラスの出し物は劇ってことで あとは任せた」
そう言うと出て行った
そのあとはとりあえず何の劇をやるかだけ決めて解散になった
――白雪姫――になった
翌日の放課後
クラスで集まって役決めをした、ぼくはなぜか京谷がしつこく小人をやれって押し付けられた。 ちなみに白雪姫は美月が、王子様役は京谷がやることになった。
その後、毎日練習をしたまぁ、ぼくはほとんどセリフがなかったんだけど
美月と京谷はまるで本当に思っているかのように
「っ」
何か少し辛い
そして中間テストも過ぎ、本格的に劇に対して力を入れ始めた。
そしてあと2週になって一度リハーサルをすることになった
みんな一度衣装にそでを通してやることに、ぼくは小人なので最後に登場する
美月姫が亡くなり、次はぼくの出番だ。僕は少ないながらもしっかりと演技できた、
そして京谷が来た。
京谷の王子の姿を見て、ぼくはすっかり見とれてしまった。
カッコイイなぁ、
もっと近くで
気づくと、ぼくは足を踏み出していた
バタンッ!
ぼくは足をひねり、こけてしまった
京谷が慌てて駆け寄ってくれた、
「要、大丈夫か?保健室に」
ぼくは京谷の差し伸べる手を払って
「大丈夫だから!」
そう言って、ぼくは痛む足を引きずりながらひとり保健室へ向かった
その後はリハーサルに混じらず家に帰った。
翌日から少し京谷とは距離ができてしまったように感じた
そのあともほとんど毎日クラスで練習をしていて、ぼくは練習以外で京谷とは話すことがあなくなった
――文化祭前日――
今日は前日の準備なので各々の役の衣装をメンテナンスしたり、セリフの不備がないかなど夜遅くまでする事になった。暗くなって美月と二人で帰ろうと下駄箱に行くと
京谷が待っていた、すると彼は
「俺も一緒に帰ってもいいか?」
ぼくは前のことがあったけど気にするほどではないだろうと
「うん!いいよ」
そうして三人で帰ることになった、美月が帰ってぼくと京谷の二人だけになった
ずっと沈黙が続いた、でももう京谷の家が見えて少しほっとした途端、京谷が立ち止まった
どうしたんだろうそう思い彼の顔を見るとすごく真剣な顔をして
「なぁ、要 俺になんか隠してないか?」
「っ」
ぼくはすごく動揺してしまった。ついに聞かれてしまったでももしここで、
ぼくが下を向いて考えていると京谷はとても悲しそうな顔で
「やっぱり、何か隠してるんだな」
ぼくは黙ることしかできなかった本当にここで言ってしまっていいのか分からなくなった。
京谷は静かに訪ねてきた
「俺は、そんなにも信用できないのか?」
別にぼくはそんなことは、でも
これ以上は、もう
「ごめんね、 僕は女なんだ」
そういうと彼は微笑んで一言
「ありがとう」
そう言って、彼は家に帰ってしまった。
――文化祭当日――
今日は今までやってきたことの集大成!絶対に成功させよう
劇は最後の全校集会で披露する、なのでそれまでは京治と一緒に行動する
色んな企画があった、お化け屋敷とか、食べ物屋さんとかいろんなところを回った
夏祭りは無理だった、でも今日は横にいてくれる人がいる
すごく楽しい
そして劇が始まる、その時、美月が急にこれなくなってしまった。誰かが代役をその時
ぼくの役は、複数人いて一人変わっても問題がないからとぼくが指名される
でもぼくは、主張をするが
その暇もなく劇は始まってしまった
何度も美月の練習に付き合っていたからセリフは覚えてはいる、動きも何とかなるかな
ぼくは何とか役を演じ切る、そして劇も終盤ついに京谷が来てぼくをよみがえらせてくれるシーン、ここで彼は口づけをしてぼくは目を覚まさせる
ぼくは緊張して顔をそむける、すると彼は少しに苦い顔をしてゆっくり起こしてくれた。ぼくは演技を続け、劇は多くの完成のもと幕を閉じた
劇が終わってみんなは打ち上げに行くかんじだがぼくはすぐに家に帰った
――翌日――
いつも通りの日々、今日はみんないろいろと用事があって一人で帰ることになった
道中後ろから誰かに呼び止められた
「加賀地さん、」
後ろを向くとそこには大羽さんがいた、ぼくをいじめていたというのがあって震えていると、彼は静かに近づいてきて深々と頭を下げて
「あの時はごめん! でもこうするしかなかったんだ」
何を言っているのかがわからずに困惑している、
彼が何を言っているのかもわからない、そんな硬直をしていると彼が
「美月から君のことを聞いて、頼まれたんだ あんな形にはなってしまったけど
本当に申し訳ない」
ぼくは一言返してその場を立ち去る
「ありがとう」月日の流れがどんどんと早くなってきた
文化祭が終わってもう二学期も終わりに近づいてきた
そんなとある日、ぼくは京谷とふたりで帰っていた
すると彼は急に
「なぁ、俺たち付き合わないか?」
うそ、でしょ
ぼくは急に言われて混乱してしまった、もうここまで来たのにもう終わってしまうのに
なんで いま
いろんな気持ちが沸き上がりとてもつらくなって
「ごめんなさい!」
彼の顔を見る余裕もなく自分の部屋絵と駆け込んだ
もう気持ちを抑えることはできなかった
なんで!なんで!!!!なんっで!!!ぼくは無我夢中にベッドをたたきつづける
いやだ!もう嫌だった!みんなに嫌われたあの日やっと決心がついたのに!
京谷たちから言われた時も!ずっと思っていたのに我慢して!諦めて!なのに
なのにっ!!なんでみんなぼくを見てるの!ぼくは!ぼくはあ!!!
気持ちの整理がつかなく
バタンッ!!
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