第7話

ぼくがそう思い込んでいると、京谷は一等でゴールをした後はお題があっているかだった。京谷はすごく笑顔でお題の紙を渡す

その時委員の人が目を見開く、それに連なって教員席でぼくたちのクラスの担任の先生となぜか京治も一緒に出てきた。いったい何があったんだろう

すると、京谷が委員の人から紙を奪ってお題を大声で叫んだ

「俺のお題は!!   断 罪 す べ き な 人だ!!」

え?今なんて言ったの?ぼくは言葉の意味が理解できず、啞然としていた

でもそれはぼくだけではなかったらしく

連れられていた大羽さんは困惑しながら京谷に聞いた

「ね、ねぇどういうこと? ワタシなにも」

彼が言い切る前に京谷は彼の声をかき消して

「あぁ、もうそういうのいいぞ よる」

その時の京谷はすごく彼をにらんでいた。ぼくに対してではないとわかってはいたけどすごく怖かった

唐突な理解できないお題に会場全体が困惑していた、まぁ僕もその中の一人だけど

すると京谷はみんなに向けてお題の意図を説明しだす

「なぁ!みんな、最近うちのクラスで虐めがあるのはいろんなところからの噂とかで聞いてるよな!それ、主犯がこいつなんだは」

そういいながら京谷は大羽さんに指をさした

大羽さんはみんなの前だからかすごく焦りながら弁明しだした

「ワタシは関係ないよ、美月にやっていたのは加賀地さんでしょ?」

その言葉を聞いて京谷はあきれた様子でため息をついてことの顛末を説明しだした

「お前が転校してきてから要の近辺がおかしくなった。これはまずいと、俺と美月それと京治と先生で要に気づかれないように対処していたでも美月が朝、図書の当番でいないときに要の机にひどい落書きがあった、その時は何とかごまかせたが

もう後手には回れなかった。そこで今一番怪しかったやつと夏休みを共に過ごし

仲良くなるにつれ要を敵視して攻撃していることを知り、それからはなるべく目を離さないようにしてなるべく要からは遠ざけた。あとは立証できる証拠さえあればって感じだが

お前さっき要が美月をいじめたって言ったか?」

大羽さんはすごく動揺して

「そ、それは、」

京谷は動揺する大羽さんに対してまくし立てて

「その話は俺と要しかいない時にしか言ってないはずだぞ、盗聴でもしない限り知りえないはずだ

これでもう十分だろ? もう要に手を出すな! 次はないぞ」

その時の京谷の顔はとてつもない剣幕でにらみつけていた

大羽さんは少し震えながらうなずいてその場を去っていった

こうして、体育祭の波乱の午前は幕を下ろした

昼食の時ぼくは美月とともに京谷に呼び出された、

あうと京谷はふかぶかくあたまをさげてあやまってきて今までの経緯を説明してくれた

「あれは、大羽が転校してすぐの日、俺は朝美月に呼び出された

するとあいつは転校生が要に敵意を持っているとか言い始めて最初は全く信用しなかった。

でもそのあとから要の近辺で何かがなくなることが相次いだそれで、俺と美月は転校生と仲良くなって調べようとした。

でも全く問題はなくでも紛失はずっと起こる、俺と美月が朝から探して戻しておくのも、段々ときつくなってきて

美月は、俺らがそばにいるからじゃない?と言い出してきた。

でも虐められている原因が見つからない以上離れてみるしかないそう思い、要を助ける一心で

仕方なく距離をとる形をとるためうそをついた

あの時は本当に悪いことをしたと思う

それと先生に頼んで保護者の方にはなるべく気にかけるようにって先生から伝えてもらった

けど、次の日に朝学校に行くとお前の机にひどい落書きを見つけて、ちょうどいい方法が見つけられなくて無理やり隠したんだ。あの後、美月からお前が泣いていたって聞いて本当に悪いことをした!あと夏休み一緒にいたかったけど、本当に 本当に

すまなかった!!!」

彼は深々と頭を下げたずっとぼくのために、彼を見て涙があふれてきた何度も辛かった、悲しかった、寂しかったでも、みんなぼくのために

ぼくは一人じゃなかったんだ

君はずっと僕のそばにいたんだ

すると美月が泣きながら抱きついてきて

「ほんどぅにごめぇん」

やっといつもに戻れる、

ぼくはそっと美月の頭をなでて伝える

「ありがとう」

――午後の部――

午後の部が始まったけどそこには大羽さんの姿はなかった

いろんな競技が終わっていき

最終競技

――二人三脚――

招集場所に行くと満面の笑みの京谷がいた、なんだか懐かしい

ペアの足をひもで結んでから入場する。京谷が結ぼうとする、ぼくはそのひもをとって少し強く結んだ。

久々に横に並ぶとふと思うぼくたちの身長ってこんなにも離れていたんだ

入場して次へ、次へとどんどん自分の番がくる

近づくにつれ緊張で胸が

バンッ

その時京谷が背中をたたいてくれた

彼は緊張しているぼくに対して

「大丈夫だ、緊張してるなんか珍しいじゃねえか」

そう言っているとぼくたちの番になった

二人位置につくフライングしそうで、少し怖い

パンっ

その音と同時に一斉に走り出すぼくは完全に京谷に引っ張られてついていくので精いっぱいだった。

気づくと一等でゴールしていた

――閉会の辞――

体育祭も終わりいつもの日々に戻った


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