前のエピソード――昼休みにイヤホンを着けて読書をしているような、自分の道を疑いなく行く人生に成りたかった、わけではなく、統合失調症発症からそういう人生を強いられています。

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──『金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる』──

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　2024年8月26日（月）。21時43分。

　こんにちは。井上和音です。

　X。

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　「クーラーの効いた部屋で布団を被って寝るのがずっとできる。ずっと寝てるから起きてる時がつらいんだと言われたが、どちらかと言えば起きている時間を無くしてずっと寝ていたほうが幸せだと思う。」

　「入院するのは嫌だけどご飯と洗い物さえ無ければずっと寝てていい。たまに起きて性的なことをしてまた寝るでいい。人生の完成系でこれが上がりだと思う。」

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　あまりにも体調が優れないために、水曜日に友人にお会いする約束が、台風の影響もあって日曜日に変更にしてもらいました。参っちゃうね。

　「こんにちは。井上さんに職場で徹底されている三文字、ち、は、か、について話しておきましょうか。

　ち……近付かない。

　は……話さない。

　か……関わらない。

　これ職場で本気で思っているそうで。でもこれが本当だったら飲み会にも誘われないのでは。あ、今後はもう。

　倒れたらしいですね。

　倒れて簡易ベッドの上から天井を写真に撮ってXに載せたと。

　土日にうつ病の入り口のような数日を過ごして、生きていくのが面倒になったというか、座っているだけで心臓がバクバクしてコーヒーを飲んだら動悸がおかしくなって、座っているだけで限界に達したそうですね。

　倒れた後、──もちろん、倒れて運ばれたとかではなく、休暇を取って簡易ベッドまで歩いていってそこでパタリと倒れた後──戻ってきて、そういえば用事があったことを尋ねてみたら、その人が気の毒そうな顔をしていて。『全然気にせんでいいよ』とか言われて。

　全部あなたが悪いのですからね。井上さん。クビ切られても文句は言えませんよ。自分からうつ病に入り込んでどうするのですか。ようこそこちら側の世界へ、みたいな肩書良くないですよ。それに井上さんにうつ病の診断はつきません。統合失調症の陰性症状ということで終わりです。多分井上さんが骨折しても、統合失調症が原因で……、とか、何が何でも統合失調症という謎の概念が因子となって終わりなのです。井上さんはもう統合失調症で統合失調症以外あり得ない人生になってしまった」

　話の腰を折る。

　金さえあればうつ病でも良いと思う。重度の鬱病──寺島ういかさんでしたっけ。逆に調べていないので本名ではなく、誹謗中傷にも当たらないと思いますが、YouTuberの寺島ういかさんが重度の鬱病と告白されたときに、Xでは「こんな地雷を抱いた男がいるらしい」みたいなリプライがありました。

　精神疾患の特に女性の方を地雷と呼ぶ文化。日本のネットらしく陰湿ですね。私は女性を抱いたことがないので分かりませんが、顔が良ければ別にモテても良いんじゃないのでしょうか。双極性障害だって良いところがあるよ。井上和音が地雷と呼ばれていそうな気がする。井上和音って誰だよ。YouTubeチャンネル登録者数27の超ビッグなYouTuberだぞ。井上和音が通るぞ。みな頭を下げい。

　まさに地雷な文章です。

　だから職場でも誰からもつるまれないのでしょうね。私は何をすればいいんだい。

　座っておけばいいんだよ。

　迷走台風のように、人生が迷走、もとい布団の中で瞑想している人生に成りかけている井上和音さんでした。マジでうつ病には気を付けよう。それが実は幸せで正しい道だから。余計に怖い。