【論考:ゲーム理論もしくはただの論理哲学】なぜ優先席に座って勉強をしてはいけないのか。倫理と合理の交差点。

──『人に迷惑を掛けない限り人間は自由である。(福沢諭吉)


   しかし、自由に生きて自分に迷惑が掛かる可能性があることを忘れるな。』──

☆☆☆


 2024年7月22日(月)。20時48分。


 こんにちは。井上和音です。


 国家公務員の初任給が都道府県の最低賃金を下回っているというニュースがあったり無かったり。


 公務員になる人は、日本を良くしたいと思う人ではなくて、今の日本を守りたいと強く願う人でないとやってられないと思いますよ。


 公務員って実は残業は命令であって拒否権はないのですね。ストライキも起こせません。社畜って言葉が流行る前から公僕という単語が明治時代からありますからね。


 強い国家権力は一部の人が握っていて、そのためには最低でも東大法学部に入らないといけなくて。その後に公僕の極みである国家総合職試験に合格し、金を使う暇もなく、自由な時間など微塵もなく、生きることと働くことが同値の人生の先に、強い国家権力を握るチャンスがやってくるわけです。


 国家公務員の99%を強い国家権力を維持するために存在しています。政策を提案したり、国を良くしたいと考える場合は、大学教授や民間も含めた会議の下で決定権が下されます。


 だから公務員をいじめないでください。


 こんにちは。井上和音です。


 私は公務員とはなんの関係もない職種についています。


 「はあ。こんにちは。年賀らせです。


 公務員の働き方改革とか井上さんと何の関係もない話をして職バレでもしたらどうするのですか。


 今日のテーマは倫理観ではなかったのですか」


 はい。Netflixに入りました。


 で、三体を観たいと思ってはいるのですが、見れません。


 いつも電車の中ではサングラスをしながら音楽を聴いて、ぼーっとして過ごすわけですが、今日の帰りに隣にいた新入社員っぽい女性がNetflixを立ちながら見ていましたね。韓国ドラマでした。


 疲れませんか。電車の中で立ちながらNetflixを見るの。


 ここで倫理観クイズです。


 向学心のある若者がいるとします。向学心があるので勉強をしたいと考えているのですが、ここで問題。優先席に座ってまで勉強をするのは良いことでしょうか悪いことでしょうか。


 ここで悪と答えられた人は賢いですね。ちなみに、向精神薬でへとへとになっていた井上さんがイヤホンを付けたまま優先席に座っていたら知らないおじさんから怒鳴られました。で、そのおじさんが優先席三席を荷物を乗せて占領してしまいました。


 昔の自分だったら言い争っていたでしょうね。


 では、立ったまま勉強するのはどうでしょうか。


 これはOKと言っちゃう人は電車の混雑を知らないのでしょう。多分これもダメです。


 また、倫理観クイズをしてみましょう。


 あなたは障害者で、仕事中に特別に別室で休むことの出来る合理的配慮が敷いてあります。この合理的配慮はもちろん休養するためです。


 では問題。休んで座っている間にNetflixを見たり、勉強をしたりしてもいいでしょうか。


 これは自分がその人間に当てはまっているので、悩んでいるとかそういうわけではないのですが、これも実はNGです。


 なぜかと言うと、その場面を目撃した誰かさんに「井上さんに休憩時間いらなくないですか」と管理職の方に言われると、休憩時間が無くなってしまうリスクが存在しているからです。言うなれば本当にきつい時に休むことが出来なくなってしまうので、調子がいい時に勉強をしたりしてはいけないのです。


 実はこれは、倫理観とか、ぼやっとしたものではなくて、合理的な判断をするためには、合理的に時間を活用してはいけないというただの生活の知恵です。私は倫理観が何なのか、ニコマコス倫理学を読んでもよく分かりませんでしたが、リスクのある行動はなるべく避けるように努力はしています。倫理と言いながら、情けは人の為ならずの反対バージョンの、我儘わがままは自分の選択を狭めるという子どもに教えておきたい人生の智慧の一つになります。


 終わってもいいのだけど。


 「キルです。論理的な話の果てに僕が出てきたわけですが。家に帰ってからあのぐだりようは何なのですか。あの一時間でNetflixの三体の一話くらい観れたでしょう。何故しなかった。別に夏バテしていたわけでもなく。井上さん自身も『何で今時間があるのにNetflixを観ないんだろう私は』とかぼーっとしている間に一時間が経ちました。


 ドカ食い気絶部を描いた漫画がありましたね。『あるのがいけない! あるのがいけない!』と買い物かごにどかどかとりあえず商品を入れていくあの場面、井上さんのKindleを買っている姿と似ていました。『ふーん。これはKindle化されてないのか。あ、これはKindle化されているのか。買おう! あるのがいけない! あるのがいけない!』


 とはいえ、今日のぐだり方は『Waste of Time! Waste of Time!』と言いながらぼけーっとXを眺めている感じでしたね。『あるのがいけない! あるのがいけない!』『Waste of Time! Waste of Time!』。この両輪の果てに在るのは、何も無い自分だけですよ」


 Kindleを買いすぎたことで今度友人が節約のためのセミナーを開いてもらう予定です。多分家計簿を付けることになりそうです。でも、Waste of Time をしなければ悪いお金の使い方では無かったのではと、自分を信じたい自分も居ますね。

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