第2話この子の歯ブラシだけが

夜 早く歯磨きして布団行きなさいよ!と言っても明日は休みだからとテレビを大人達と観ている次男

楽しく観ているし まぁまだ良いかなぁとその番組が終わるまでねと次男に告げ

私も家事をやめリビングでテレビをみることにした

ケラケラ笑い 合間にくだらない話をしたりして過ごしていた

洗面所でチェーンのような金属音が突然して 母と私はビックリし何だ何か落ちたか?投げつけた音がしたよね何だ?今の?と2人で顔を見合わせたが 他3人は はっ?そんな音してないよ 何いってるの?と きょとんとしている

ちょっと私見てくると洗面所に行ってみるとチェーンなんて落ちてなく

 そもそもチェーンなんて外の車庫にだってないし

洗面台の中に落ちていたのは 私が歯磨きしなさいと言った 子の歯磨きブラシ1本だった

鳥肌がたった だって落ちようがない場所に家族皆のブラシは ひとつまとめに置いてあるから

その中の1本が落ちることは無い

もし落ちることがあるなら 家族皆のブラシが落ちるはずだから

あぁ また 亡くなった隣のおじいちゃんだと思った

可愛がってくれていたから

その時 何故か洗面台の鏡だけは恐くてみることはしないでリビングに戻った

 次男の ブラシは捨てた その夜から新しいブラシに変えた



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