第8話 星の王子さま、クラスメイト達と過ごす
ー康雄の自宅マンションー
俺の自宅マンションに来たA組のクラスメイト達は、暫し言葉を失っていた。
(まぁ、それが普通の反応だよな・・・。)
俺は内心でそう感じた。
「何だよ、この部屋・・・・。」
「一人暮らしの高校生の部屋が3LDKって・・・・。」
会田と柿崎が呆然としながら、感想を言った。
すると、神田達女子は俺の寝室や浴室に行って、キャーキャー言い始めた。
「何っ、このベッドはっ!?二人が余裕で寝れるベッドじゃないっ!!」
「凛ちゃんっ、こっちの浴室も二人が余裕で入れる大きさだよっ!!」
一通り部屋を見終えたクラスメイト達が、一斉に俺に聞いてきた。
「「「「「「「「もしかして、同棲している彼女がいるの(かっ)!!!!!」」」」」」」」
全員のからの質問に、俺は言い返した。
「そんな訳が有るかぁーーーーー!!!!」
俺は日本に来る切っ掛けとなった見合い話とか、父さんと母さんが俺に結婚して幸せになって早く孫の顔が見たいと言われていることを話した。
勿論、マンション購入や内装の経緯も話した。
加えて、俺の両親が普段は甘やかしたりしないが、いざとなったら『超』が付くほどの親バカになる事も話した・・・・。
一通りの話を聞き終えたクラスメイト達の反応は様々だった。
「何というか、新條はご両親から愛されているんだな・・・。」
「新條君も次から次へとお見合いを持ち掛けられるなんて、とんだ災難だったねぇ~(汗)」
「そうなると、花野も新條にしたことを考えたら、お終いだな♪♪」
「もしかしたら、私も新條君のお嫁さんになるワンチャンが有るかも♪♪」
皆の話を聞いていた俺も、やはり、それが自然な答えだよなと思った。
「とにかく、そんな新條君も今日から私達A組の仲間よ!!改めて、今日は歓迎会よ。楽しみましょう♪♪」
神田の言葉に皆も賛成だった。
さっそく、皆が手分けして料理の準備を始めた。
俺は、柿崎と会田と共に近くのスーパーで必要な食材や飲み物を購入していた。
「食材や飲み物は、これくらいで良いかな?」
俺の問いに、会田が
「充分過ぎるほどだよ。」と苦笑いしていた。
すると、柿崎がある方向を指差した。
「なぁ、あれって『天陵の剣士』じゃあないか?」
俺と会田がそっちを見ると、大文字先輩が三人の女の子たちを守りながら、二人の男達と睨み合っていた。
男達は暴走族風の姿で女の子たち三人をナンパしようとして怯えていたのを大文字先輩が守っているみたいだ。
「なぁ、彼女~~。俺達と遊ばない~~?」
男達は、三流役者みたいなお決まりのセリフを言いながら、大文字先輩達を口説こうとしていた。
俺が助太刀しようとした次の瞬間、大文字先輩は持っていた竹刀で男達を瞬く間に撃退した。
「「畜生、覚えていろよぉ~~(泣)!!」」
男達はお決まりの捨てゼリフを泣きながら言って、逃げていった。
「僕たちの出る幕なかったね・・・・。」
柿崎の言葉に俺と会田も、揃って頷いた。
その後、大文字先輩に声を掛けず帰宅した俺達は、歓迎会でドンチャン騒ぎをしながら楽しみ、夜を過ごした。
もっとも、風呂の時は女子たちが複数で入って賑やかだったし、寝る時は広いけど場所の取り合いでバタバタだった・・・・・(汗)
(でも、今までこんな体験がなかったから、楽しいよな・・・・。)
そう思いながら、俺も含めたクラスメイト達は眠りについた・・・・・。
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クラスメイト達と自宅で、歓迎会をした康雄。
康雄にとっては、楽しい一日でしたね・・・・😊
一方の静香は、女の子たちを守ったけど、何か一波乱があるような・・・・😓
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