第33話
佐々木健太はベッドに寝転がり
見慣れた部屋の天井を見て
この先の未来を描いていた
昨日は葉月夜子ときちんと話せなかった
「そんなのダメだよ...」
と言い残し
去って行く後ろ姿を思い出していた
俺は葉月夜子を傷つけてしまったんだ
きっと俺に彼女が居るから…
悪い事をしたと
彼女に遠慮してるのだろう
ちゃんとケジメをつけないと
葉月夜子に失礼だ
彼女と別れよう
そして改めて葉月夜子に告白しよう
別れたよって言ったら
きっと嬉しそうに笑ってくれるだろう
そして2人の楽しい日々が始まるはず
俺は言葉を選びながらセリフを考え
よし!
と気合を入れて彼女に電話をした
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