第16話 ツンツンなあの子とデートの約束

愛を看病した日から何日か過ぎ、愛もいつも通りに過ごしていた。


「おはよ、冬流。」

「おう、おはよう。」

「冬流ってさ、休日とか普段何してんの?」

「な、何してるかって...ふ、普通にだらだらとか?」


愛にそんな事を聞かれると思ってなかったので、少し噛んでしまった。


「ふ~ん。」

「急にそんな事聞いてどうしたんだよ?」

「別に?気になっただけ。」

「そ、そうか。」


何だ、デートでも誘われると思ったが勘違いだったみたいだ。


「逆に愛は何して過ごすんだ?」

「私?私は推しのアイドル見たり...あとはゲームとか?」

「ゲームか、例えば何のゲームしてるんだ?」

「ん~、好きなのは音ゲーだけど、最近は銃撃つゲームとかやってるかも。」


結構意外なジャンルだな。愛の事だから恋愛ゲームとかやってるだろうと思ったんだが...さすがに偏見か。


「銃撃つゲームか、有名な奴で言えばA〇exとかか?」

「ううん、ス〇ラトゥーンってやつ。」

「あぁ、新しくでたやつか。一回やったことはあるけど俺には難しかったな。」

「へぇ、冬流ってゲーム下手なの?」


ニヤニヤしながら愛が聞いてくる。


「いや、下手じゃない、苦手なんだ。」

「それって下手ってことなんじゃないの?」

「ぐっ、い、いや、そんなことはない。」

「嘘だ、絶対下手だね。」


愛に嫌なところを突かれて変な声が出てしまった。


「まぁ、確かにああいうゲームは苦手かもな。」

「お、やっと認めた。最初から認めておけばいいのに。」

「う、うるさい、撃つゲームはどうにも下手で...」

「へぇ~、じゃあ、撃つゲームだったら私の方が上手いね。」


愛の奴...俺が下手だからって調子に乗ってるな...。


「じゃあさ、逆に何のゲームが得意なの?」

「えっと、まぁ格ゲーとかか?」

「あぁ、私の元カレがスト〇-トファイター?ってやつやってたかも。」

「あぁ、俺もやってる。」


ここで元カレが出てくるとは。確かに考えてなかったわけではないが、やっぱり恋愛経験はあるんだな。


「その格ゲーってさ、二人プレイできんの?」

「あぁ、出来るけど...どうかしたか?」

「今度やらせてよ、絶対ボコボコにしてあげるから。」

「一緒にやるのは良いけど、物騒なことを言うんじゃない。」


これはつまり、愛が俺の家に来るのか...なんか緊張するな。


「今週の土日でいい?少し買い物してからとか、」

「分かった。」

「じゃあ、駅前集合ね?」

「あぁ、分かった。」


マジか、デート...したことないから緊張してきた。


「ちゃんとおしゃれしてよ?」

「え、あ、あぁ、分かった。」

「ん、じゃあ後でね。」

「マジか...」


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16話です!遅くなって申し訳ない...orz

今まで水曜投稿だったのを、これからは日曜投稿に変更します!

水曜に見に来てくださった方には本当に申し訳ないです...orz

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