第8話 ツンツンなあの子の気持ち ~愛side~

「お姫様抱っこ...冬流にしてもらったんだ...」


そんな独り言を言いながら、ベッドに横になる。


「相変わらず、かっこよかった...でも、やっぱりあんな態度してたら嫌われるかなぁ...」


いつも冬流にしてしまう態度を見直して反省する。


「でもでも、あんなかっこよくなってるのは聞いてないじゃん?」

「お姉ちゃ~ん、いる?」

「ん、何?」


妹に名前を呼ばれ、部屋のドアを開ける。


「お母さんがご飯だって!」

「分かった、すぐ行くね。」

「うん!私下に行ってるね!」


スマホを手に取り、リビングに行く。


「お母さん、今日のご飯何?」

「カツカレーにしたの、どう?」

「ふふっ、いいね」


皿に盛り付けられたサラダやカレーを運び、席につく。


「「「いただきます。」」」

「ん、美味しい、やっぱりお母さんのカレーは絶品だね。」

「あら、良かったわ、それで?」

「え?何?」


お母さんの意味深な顔に首をかしげる。


「冬流君と同じクラスなんでしょ?連絡先とか...ね?」

「えっと...その...」

「あら、もしかして冬流君に彼女でもいたの?」

「ち、違う!その...。」


改めて冬流にしてしまった態度を思い返す。


「じゃあ、何なのよ」

「隣の席だったんだけど...変な態度取っちゃって...」

「あら、小学生の好きな子に意地悪みたいな感じ?」

「だって、あんなにかっこよくなってるなんて聞いてないもん...」


冬流の事はあたしが一番分かってる...はず。

中学までは一緒にいたわけだし。


「ちゃんと気持ちを伝えないと、誰かに取られちゃうわよ?」

「わ、分かってるし...ご、ご馳走様!」


完食し、綺麗になった皿を片付け自室に戻る。


「わかってるよ...でも...今更さぁ...」


布団にくるまりながら呟く。


「でもやっぱり...好きなんだなぁ...」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

第8話です!

愛の本心を書いてみました!

これからどう進展していくのかお楽しみに!

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