ハハ

 俺を突き刺すはずだったヨミの触手は、よって止められた。


「お、お前は病院にいた奴か…!?」


「ジャァマヲォスルナァ!!」


 ヨミはソレに容赦なく触手を突き立てる。


「ゴメェェンミヨォ〜…ウンデェアゲラレェナクゥテェ、ゴメェン」

 間違いなくソレはヨミに対しそう言い、そして俺の頭の中に聞き覚えのない声

 が響いた。


 彼女を連れて、逃げて!!


「分かった!」

 俺は彼女を縛っている触手を隠し持っていたサバイバルナイフで切り落とし

 彼女をキャッチした。


 …気絶してるだけか、良かったぁ


「ニガスカァァァァ」

 ヨミの触手が俺たちに伸びるが、ソレが全て受け止めてくれている。


「はやぐ、ニゲェテ」


「本当に、ありがとう」

 俺はそう、ソレに呟き。鏡へと走った……


「ヤメロォォォォォォォォォォォォー!!!!!」


 ーーーーー

 …世界が崩壊し始める。


 彼女達間に合って良かった…

 私たちみたいな魂に生きてる人間は、余りにも尊すぎる。


「ミヨ、生まれ変わったら、私の子供としてもう一回生まれ変わったら。

 今度こそは一緒に遊んであげるからね……ごめんね、ミヨ。本当にごめん」

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