真相は闇の中
ウゥン…少し気を失っていたようだ。
「大丈夫?数分前に中に入っていったと思ったら、急に貴方が空からそこの木に引っかかって落ちてくるし、病院は急に爆発するし、もう一体何が何だか……車を移動させるの大変だったのよ!!ただでさえ無免許なんだから」
聞き覚えのある声がする……どうやら彼女が爆発によって吹っ飛ばされた
俺を回収してくれたらしい。
「ありがとう……とりあえず今回で学んだことは、一人で行動するとリスクを伴う
ってことだ。もう一人で行動するのは当分やめにします。
病院の中じゃあ酷い目にあったからな…」
俺は膝枕をしている彼女に向かって皮肉っぽく言った
変なのに追い回されるわ、爆発に巻き込まれて吹っ飛ぶは本当に散々だった。
「へ?貴方、さっき病院に入ったばっかりじゃない。まだお昼にすら
なってないのに、そんな大層に…まぁ、これで懲りたら良いんだけど」
は?どうゆうことだ??お前三十分って言ってたじゃないか……
…時間が巻き戻ってる?いや、あの爆発は俺の爆弾によるものだ。
それは断言できる。一体何が起こってる!!?
怖くて聞き返せずにいると彼女が
「まぁ、とりあえず今回は出直しましょ、帰ったら久しぶりに
カレーとかどうかしら。ミヨちゃん??」
「うん!にいにも喜ぶよ。ねっ!」
「あっ、ああ」
ふいポッケの中に手を突っ込む。あの石が中に入っていた
俺はもしかしたら、この世界の深淵に触れようとしていたのかもしれない。
一体この世界は…何なんだ?
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