第3話 ーあなたがとどめを刺すのですー

「作戦会議を始めます。」


 玲香が話す。


「今回の災害はインドで起きます。そして相手はヴリトラになります。」


 (ヴリトラ?聞いたこともないが、)


「水無月さん、お願いします。」


「わかりました。玲香様。」


「ヴリトラは大きな蛇で、おそらく、今回は川のそばで戦いが行われます。ですので、鏡原様 、星野様のお力が最重要です。」


「うちらっすね拓也さん。今回もやっちゃいましょう。」


「ななちゃんと一緒なら今回も楽勝だな」


 豪快な子はななちゃんというらしい。


 


「話を最後まで聞いてください。お二人には、注意を引いてもらい、間宮様あなたにとどめをさしてもらいます。」


「えっ僕???」


「はい、現状高天原の軍勢で未知数なのはあなただけ、であれば、他の神々の国をだし抜けます。ですので後3日で祈りの力をマスターしてもらいます。」


「えっでも、、戦ったことなんてないし。」


「悲観的な方ですね。大丈夫ですか?玲香様?」


「水無月さん決めつけは良くありません。間宮さんなら大丈夫です。私も助けます。」


「大変失礼しました。間宮様」


「いやいや、気にしないでください。でも、本当に大丈夫かな。」


「大丈夫うちらが守るっす、大船に乗った気持ちでぶっ飛ばしてくださいよ。」


「そうだぜ間宮。ナナちゃんと俺の最強コンビが守るんだ心配すんなよ」


 (少し心配になる。)


「細かい詳細は各個人にお伝えします。まずは間宮さんに皆さんの自己紹介をしましょう。」




 たくさんの人がいたが、わかったのはこうだ。


 神                   その子    性格


 イザナギノミコト・イザナミノミコト   大津 玲香  優しい女の子で高天原では上位の存在。


 アマテラスオオミカミ          鏡原 七海  豪快な女の子、この中では最強とのこと。


 ツキヨミノミコト            月島 恵   無口な女の子。わからない、、


 ヤゴコロオモイカネノカミ        水無月 大輔 玲香さんを崇拝している。真面目な人。


 タケミカヅチノミコト          星野 拓也  会社の同僚。テンションの高いやつ


 オオクニヌシノミコト          葉山 早苗  言動が軽くやる気があまりない。


 


 そして僕の神様がスサノオノミコトだと。


「ではみなさま明日の夜は、訓練ということで、そろそろ朝になりますので、また明日に」


 そういうとみんなが目を瞑る。遅れた僕。本殿から出てきなスサノオ様に声をかけられる。


「みんなはいっちゃったね。速太。君を巻き込んだこと本当にごめんね。」


「いやいや、そんなことは、というよりも本当に神様なんですね。」


「そうだよ僕は神様だよ」


 優しそうなこの人もドヤ顔をするのかと少しおかしくなった。


 


「もう時間だから、一つだけ、起きたら僕のことを少しだけ調べてみて、そうすると君の力は発揮しやすくなるから。」




「じゃあ目を瞑って。そうしたら帰れるから。」


「えっじゃあこの前は、、」


「この前はあの状況で言ってもあれだっただろ、だからね、ごめん」


(優しそうだと思っていたが前言撤回だ。この神は酷いのではないか。)


「明日言いたいことがありますから。」


 ムッとしたことを悟ったのか。


「ほら早く目を瞑るないと、遅刻するよー。」


 それは困る。なのですぐに目を瞑る。


「また明日ね。」




 目が覚めると、病室だった。そうだ遅刻するとかないではないか。僕は重症患者だ。


 あの神わかって言ったな。また騙された気分だ。


 そんなことを思っていると、看護婦さんがくる。




「間宮さん。痛みどうですか?」


 痛みはなく、傷は完治している。驚いた看護婦さんと呼ばれた医師。


 その後の長い事情聴取。家に着いたのは19時。


 そこから律儀にスサノオノミコトについて調べて時刻は23時。


 もうねてあの世界に行って、特訓をしないといけない。


 どうやら僕が2日後に怪物にとどめを刺さねければいけないらしいから、。


 それと、あの意地悪な神様に一言物申してやる。


 そう決めてベットに入って目を瞑った。

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