第5話 初めての金縛り



高校生の時の話です。


母が再婚して、新しい父親ができました。


母と、私たち三姉妹、

その新しい父の家に引っ越すことになったんです。


引っ越してしばらくは、普通に暮らしてたんですけど、


最初に姉が体調が悪くなって、

長引くので母の実家に療養に行きました。


次は妹が、

何かに見られてる感じがする なんで騒いで、

両親の部屋で寝るようになったので、


私たち姉妹で使っていた部屋に、

1人で眠るようになりました。



ある日の夜中、金縛りにあいました。


怖いし、なんだかお腹が重い。

頑張って薄目を開けてみたんです。


そうしたら、

お腹の上に黒いもやがいて、

ずーっとぼそぼそ、小声で何かを喋ってるんです。



その日から眠るたびに夜中に金縛りになりました。


お腹の上で黒いもやが、ぼそぼそ喋っているけど

聞き取れない。


そんな日が1週間ほど続いて、

我慢できなくなって、母についに相談したんです。


母は聞くなり血相を変えて、

視える 人のところに連れて行ってくれました。


母に視える 知り合いがいたとは知らなかったし、

その人に言われたことも、

びっくりしました。



なんと、私のお腹にのっていたのは、新しい父方のご先祖様だったのです。


長年、父方家族に訴えていたみたいですが、

父をはじめ、父の親戚は誰一人みえる人がいなくて

気がつきません。


その時、私たち家族が引っ越してきて、

まず母に訴えたみたいですが、


霊感があることを自覚していた母は、

魔除けのブレスレットをしていたらしく、近づけなかった。


そして、姉、妹に訴えて、

最後に私に話しかけていた とのことでした。


それから私も魔除け、お祓いをしてもらい、父には

ご先祖さまの供養をしっかりしてもらいました。



初めての霊体験で、本当に印象的だったので、

こちらにかかせていただきました。



いまだにぼそぼそ…と聞こえることがありますが、

早く成仏されることを祈るばかりです。

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