誕生日には検査をどうぞ
入院中に、誕生日を迎えた。
笑えないこの状況が、なんだか笑える。
現実ってやつは、なかなか味わい深い。
まさか今年の誕生日は病院で過ごす事になるなんて、正月には想像もしてなかったでござる。笑える。
誰も祝ってくれないのはいつもの事だけど、今回くらいはおやつでお祝いしておこう。
桃のドライフルーツを、三切れ食べた。
ああ、なんという贅沢!
うまーい。幸せだ。
私の幸せは、とっても安く手に入ります。
こんなんで、いいのよ。
『人生の幸せ』なんて、難しいもんじゃなくて。
こういう、なんでもないちょっとした事の重なりでしょ?こんな事すら、奪われることだってあるんだから。失ったものばかり見るよりも、少なくともまだ自分が持ってるものに目を向けていきましょうね。
さて、検査ラッシュです。
カテーテル検査の前に、体への負担やダメージの少ない検査を色々やっておくのですね。
私の場合は、腹部超音波検査、心電図、血圧検査をしました。
以前に心臓のエコー検査はやってますが、その胴体バージョンが腹部超音波検査です。超音波を当てて、体内から跳ね返ってくる反射波(エコー)を検知して画像化するという原理は一緒です。
見る部位が違います。
お腹の内臓が対象で、胃、腸管、肝臓、腎臓、胆嚢、膵臓、脾臓の形や大きさが確認できます。脂肪肝や胆石、腎結石や尿管結石、また一部のガンの有無もわかるそうです。
針を刺したり、造影剤を飲んだりしない、超音波を当てていくだけの身体への負担が少ない検査です。
薄暗い検査室のベッドで横になり、ゲル状の塗布剤を塗られ、技師のお姉さんがお腹にグリグリと端子装置を当ててくるんだけど。
指示されるままに息を吸ったり吐いたり止めたりしているうち、眠くなってきてしまった。検査時間は20分くらいだと思うんだけど、途中で意識飛んでました。なんか気持ち良くて。
心電図は、健康診断とかで普通にやるやつと同じ。体中に電極センサーをつけて、心臓の筋肉が動く時に発生する微弱な電気的変化を検知して、心臓の動きの異常などを調べます。
血圧の検査は、今回初めて受けました。
いや、片腕での血圧は毎日測定してますが。
何が違うかというと、
『両腕、両足で同時に血圧測定』するのです。
これは今回、初めてです。
ベッドに横たわって、両腕と両足に例の空気で膨れる血圧測定器を装着。足は、足首の上あたりに巻き付ける感じ。そして、四つ同時にブワーっと膨らんで血圧測定です。
なんだか、両手足にアーマー装備している感じで、ロックマンになったような。
ドラゴンボールで悟空が神界で修行する時につけてた重りのような。
この検査では、心臓から届く脈波の速度や、手の血圧と足の血圧の比較から、動脈硬化の進行具合がわかるのだそうです(応援コメントに詳細を頂きました。感謝!)
ひとまず、どの検査も深刻な異常は見つからなかったようで、翌日、心臓のカテーテル検査を実施する事になった。
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