運動したい

点滴が外された翌日。


特に容態が悪化することもなく、足に少し残っていたむくみも取れており、大丈夫だろうという事で残っていた根本の針も取ってもらえた。これで本当に左腕も自由だ。ありがたい。


五日間も針が刺さったままだったので、ピアスみたいに穴が開いたままになるのではと危惧してたけど、ちゃんと血で穴が塞がりました。痛みもありませぬ。よかった。


体調は、ほぼ回復。

吐き気がするほど気持ち悪かったのが消えた。これが普通なのだ。どんだけ私は無茶に耐えていたのかと思う。


食欲も復活!

ちゃんとした空腹感が感じられるようになってきた。これが正常だよね。


ていうか、病院食だけでは満足度が足りず。


まあ、そんな小さな小さな事で、忙しい先生や看護師さん達の手を煩わせる訳にはいきませんよね!


自分で調整しておきますので、

どうか見逃してください。


身体中に溜まっていて悪さしていた水分も、全部出し切った感じです。体が軽い。

いや実際、物理的に軽くなってるけど。


結局のところ、実は原因がどこにあったかは、まだ明らかではなく。それが不気味でもある。可能な限り、それを調べてみる検査をする為にも、まずは回復だ。


心臓のカテーテル検査を受けること。

それが私の今の目標だ。


血管からプラスチック製のワイヤーを入れて、X線撮影用の造影剤を直接注入したりして、心臓の気になる部分を内側からリアルタイムで調べる検査だ。それがひとまず、今回の入院のゴールとなる。


それでもわからないかもしれないし、検査自体のリスクもあるし、恐ろしい事実が判明するかもしれないけど。


でもね。

自分は、知りたい。

この身体をあまりにも無視していたから。

自分の痛みや苦しみなど、どうでもいい事だと。


でも、それはやっぱり間違いで。


自分も他の命達と同じくらい、この世界に必要な、価値のある存在であるはずなのだから。まあ、そうは思ってくれない人もいるけれど。せめて、自分くらいは自分の命を応援してやろうと思う。


その為にも、なるべく知っておきたいと思うのだ。たとえ、分の悪い勝負だとしても、闘う前から降参したくはない。


少なくとも、飼い犬より前に死ぬ訳にはいかない。あいつを最後まで面倒見てやらなくては。妻に引き取られて、理不尽な生活を強要されて不幸にさせる訳にはいかんのです。その為に別居までしてるのだから。



入院して七〜八日目。

順調に回復している。

なので、逆に今度は、

『安静』がつらくなってきている。


体がなまってしまう。

ちゃんとした運動がしたいけどできない。

歩けるのは、この階だけ。

迷惑になるのでウロウロすることも無理。

散歩は、『三歩』。

そんな現状なのだ。いやマジで。


仕方がないので、軽めのスクワットを軸に、ベッド横で自重の筋トレを開始している。

心拍数が上がり過ぎない程度に行い、休憩を多めに。負荷は軽めで回数を多く。ストレッチは必ずやる。これを朝、昼、夜と少しずつやっている。


安静と運動のバランスが難しい。

いや、もうこりゃ安静ではないですね。

リハビリという事にしておこう。


本当は、たっぷりと犬の散歩がしたいのです。

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