そして緊急入院へ
X線CTでの胴部撮影は、輪っかになってる撮影装置の空間へ、私の胴体を通過させて見たい部分を何回か撮影する事になる。
ベッドを装置に横付けしてもらって、所定の場所にゴロリと寝転がる。後は足側から撮影装置の輪っかが動いて上がってきて、胴体を撮影する。
撮影する時の姿勢が、今の自分には大変だった。仰向けになり(この時点で気道が塞がり苦しい)、両腕をバンザイして頭の上に伸ばさないといけないのですよ。
もうね、息が苦しい。何の罰ゲームかと。
撮影、一回で終わりません。
数回は『息を吸って、止めてください』が、この姿勢のまま続きます。
そもそも息苦しいの!殺す気か!?
やっと撮影が終わる頃には、息切れで頭の中がクラクラしていた。これも自分が撮影したネズミさん達の恨みだったのかもしれない。まあ、これくらいで許してくれるなら、まだ優しい方だと思う。
X線CTも胸部レントゲン撮影も無事終わると、またベッドに乗せられて元の診察室へ移動。どちらの検査も、肺やお腹の水の溜まり具合が可視化されて確認できるものだ。
部屋の隅でカーテンで間仕切りし、検査結果が出てくるまで、ベッドの上でひたすら待つ。
点滴してもらっているけど、それが一滴ずつポタポタと管の中に垂れているのをボンヤリ見ていた。
どれくらい待っただろう?
昼ご飯は食べ損ねた。
まあ、圧迫感で気持ち悪く、食欲があるのか無いのかわからない感じだけど。
こんな大掛かりな検査になってしまうとは。
まあ、後でコンビニで弁当でも買って帰ろう、食べたら休憩して、夕方の犬の散歩だな。掃除と買い出しは今日できなかったから、明日だな、仕方ない。
などと、この時点では思っていた。
検査結果が出て、もう一人の医師からの心超音波エコーを受診するまでは。
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