小説を選ぶ楽しみ
が、ない。
何だこの「ただ序盤を説明しただけ」タイトルの羅列は、とトップページやランキングを見て食傷気味になる。
タイトルを付けるのは難しい。
最近の読み手はエンタメの食費速度が早いのはわかっている。タイトルで中身がわからないとスルーする読み手が居るのもわかる。
それにしたって……タイトルを見てピンと来ない。
誤解のないように言っておくと、長文タイトルが嫌な訳では無い。
悪役令嬢物になるが、『最後に一つだけお願いしてもよろしいですでしょうかか?』とか、『私が死んで満足ですか? 疎まれた令嬢の死と、残された人々の破滅について』とか何が起きるんだ、って思いますし。
梶井基次郎先生の『Kの昇天 或いはKの溺死』とかぼちぼち長めだけどどうでしょうか。伊坂幸太郎先生の『陽気なギャングが地球を回す』とかも文字数多めかな。
未知の小説との出会いは、未知の料理との出会いに似ています。(余談ですが中華とかアジアンな料理の現地の名前の下に英語で書いてある説明文的なやつ、好き。)
メニューの名前と英語の表記と写真を見てどれが美味しそうかな、と迷う時間もまた読書の醍醐味だと思う。と、ここまで書いて自分が未だにノベルゲームやアダルトゲームみたいなタイトルが好きな可能性に気が付いた。
まぁ兎に角、本来タイトルって作品の中身の中でも大事な所に触れつつ、何が起きるの?って興味を引くような、いい匂い(あるいは刺激的な匂い)を放っていて欲しい。ほしい……。
風と共に去りぬ、とか中身見たこと無いけど絶妙なタイトルですよね。何が起こるんだろう…というソワソワ感。
そういうワクワクまで行かなくてもいいんですが、そわりとさせるタイトルをずらりと並べて迷っていたいと思うのは贅沢…いや、ただの時代遅れと言われるのかなぁ。
まぁ、そんな小説の選び方がしたいよー、という鳴き声。
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