君(読み手)と僕(作品)の間には

今日も冷たい雨(システム)が降る。


これは別にカクヨムに限ったことでは無いのですが。


作品はデータベースに登録されて、読み手はシステムが抽出したものを受動的に一覧で見せられ、そこから興味のあるものを選択する。


繰り返しの内容になるが、通販サイトならここで読み手の好みに寄り添うのだけど、カクヨムの場合は均された好みに則って提示される。

長々としたタイトルとキャッチコピーのせいでめっちゃスクロールさせられる割に作品の数が充実しているかというとそうでもなく、毎回同じ様な物を見せられている様に感じる。


好きなタグを登録したり出来たら良いのになぁ(チラッチラッ)



さて、書き手にとって作品は自分の妄想を形にして、バズって書籍化されたりしたら良いなぁなんて思いながら身を削り作り出す分身みたいなものなのかもしれない。

でもシステム側、そしてその他商業界からしたら作品は「商品」である。


ミモフタモナイ。


百均で売っているカラフルなプラスチックの籠と何ら変わらない、日々大量生産され陳列された商品だ。


店に仕入れも陳列方法も委ねるしかない有象無象の百円商品と、書き手が内心涙と鼻血を出して頭痛に苛まれながらカクヨムに投稿した小説は、システムに依存するという点で大体同じぐらい弱い存在なのです。

いや、私は別に小説を書く時に鼻血も頭痛もない程度には健康です。偶にキャラクターの心情に入り込みすぎて泣きながら書くことは有るけど。


ただ、書き手が思っているほど、世界にとって作品は価値がないし、作品の価値イコール書き手の人間としての価値ではない事はもっと割り切ったほうが良いと思う。

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