第6話 罹患13日~15日目。

 13日目。

 前日の23時頃に再び熱で40度1分。

 まだ続くのか……と思っていたのだが、次の日、13日目の7時になっても、10時になっても寒気が来なくなった。

 体温は39度1分当りをウロウロ。

 解熱を飲んでないのに寒気も来ないし、39度、下手したら38度8分!

 これは期待できるのでは?! と思いつつも油断はできない。

 この12日間、そう思っていると夜中に突然寒気がやってきたりしていたからだ。

 40度ではないとはいえ、39度は出ているのでアイスノンと氷嚢は活躍中ではあるが、解熱剤の出番はなかった。

 解熱剤は基本的に40度を超える熱が出たときにのみ使っていた。

 寒気がしたとしても、体温計で測って38度近辺の39度台出会った場合には使わないようにした。

 40度よりはマシとはいえ、39度でも十分苦しいし辛かったのだが、以前、熱が出るのは体がウィルスと戦うために体温を上げているからだと聞いたことがあった。

 なので、40度まで行かないなら、できるだけ使わないほうがウィルスを撃退してくれるかもしれないと思って、解熱剤は40度を超えたら! と、使わなかった。

 その分、アイスノン、氷嚢、凍らしたペットボトルの消費は凄まじかったが。


 14日目。

 熱が39度まで行かなくなった。

 38度6分当りをウロウロしはじめ、寒気も全く感じない。

 しかも38度台だから普通に歩けるし、家事も休み休みではあるがやろうと思えば出来る状態に。

 38度台でしょ?! 熱あるじゃん!

 って思うかもしれないが、40度の経験があると、38度は平熱に戻ったような体の楽さが生まれるのだ。

 この時点で症状としてあるのは38度台の熱、咳、頭痛くらい。

 熱があるのは間違いないし、連日の高熱で体力が低下しているので、動いて何かをするには、行動の間で休憩を入れないと動けなくなってしまうのだが、這って何かをしなければならない状況ではなくなったのはかなり嬉しかった。

 ただ、この頃になると不快なこともあり、喉の奥の鼻との境目くらいに何か痰のような、粘っこいような、そういう物体があるような感覚があって、咳払いをしようが何をしようが、その場所から動くことなく存在している状態がイラっとした。


 15日目。

 なんと、一気に平熱に。

 あの十数日間の40度の苦しさはどこへ?

 下がるとなったら、一気に下がるんだとかなりびっくりした。

 インフルとかでは高熱がでて平熱には徐々に戻っていく印象だったんだが、本当にスコンと一気に下がったのだ。

 これもコロナの特徴なのだろうか?

 

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