第5話 罹患5~12日。
コロナの高熱は平均で5日ほど続くと言われていた。
ネットでググってもそれくらいで治まるというのがほとんど。
なので、自分的には5日目に結構な期待をしていたのだ。
40度の熱は思った以上に体力を奪うし、寝ているだけなのに疲労感がひどく、本当に辛い。
しかし、5日目、6日目、7日目になっても熱が下る様子がまったくなかった。
7日目頃になると、喉の痛みが和らぎはじめ、風邪の初期になるような喉の腫れが感じる程度になった。
咳は相変わらず出始めると止まらない咳だったが、持続時間が短くなっているような感じであり、痰を出すという行為をするために咳を出すということも多かった。
8日目頃になると、痰の色が黄色いっぽいものから透明になりつつあり、鼻水の垂れも軽減。
どちらか片方だけではあるが、鼻詰まりも解消し、そういった面では楽になってきていた。
だが、熱が下がらない。
解熱剤を飲み、首後ろにはアイスノン、額に氷嚢、両脇に凍らせたペットボトルで冷やし続ける日々。
この熱。
一日のうちでも波があり、収まったかな? と思ったらすぐに寒気がして急激に体温が上がっていくというものを繰り返す。
解熱剤を飲んでいるせいもあるかもしれないが、インフルのときのように常に高温を保つ熱ではなかった。
だからなのか、普通の高熱よりも体力を奪われるような気がするし、寒気が始まるとまたか……という気分の落ち込みがはいる。
この寒気も腰の背骨のあたりから首に向かってゾクッと走ったかと思うと、それが背骨から両脇の横に向かって体全体に駆け巡り、鳥肌がぶわっと立つのだ。
それが一度ではなく、二度も三度も駆け巡り、両手足先が冷たくなってくる。
そして寒さに震えはじめて、どんなに毛布をかぶろうが布団を増やそうが寒くて仕方なくなるのだ。
そうして震えていると、急激に体の中心から熱さが広がってあっという間に40度に到達する。
すると今度は暑くてたまらなくなり、毛布なんかかぶっていようものなら汗だくになる。
その状況が一度きりで、40度に達した熱がそのまま継続してくれるほうがまだいい。
暑さと寒さという真逆の状況が、l日の中で2~4度ほど現れた。
あと数時間で次の解熱剤が飲めるというときに寒気が襲ってくるとかなり辛い。
解熱剤を飲んでも39度3分だったりするのだが、この微妙な下がり具合でも40度の状態よりはかなり楽になるので、解熱が飲めないのに体温が上がる兆しが出たときはかなり辛かった。
この期間飲んでいたのは解熱剤と鼻炎薬。
ほんの少しだが、鼻炎薬を飲むと鼻水の量が減ったような気がしたからだ。
そして相変わらずのプロポリスのキャンディー。
食事をする気分にならなかったが、フルーツは別だったので、この期間の食事はフルーツがメインだった。
喉の痛みもおさまり、嘔吐下痢がないので普通の食事は出来るのだが、何故かお腹が空いてもほしいと思わないのだ。
お腹が空いてほしいと思うのはフルーツかのり塩のポテチ。
栄養的な面でバナナが食べられればよかったが、自分はバナナが嫌いなので食べず。
しかもフルーツによってはアレルギーもあるので選択肢の幅が非常に狭い。
この時期にスーパーにあるもので食べられるものは、桃とグレープフルーツ、そしてカットパイン。
これらを家族に買ってきてもらい、毎食美味しく頂いていた。
梨が大好物なのであれば最高だったが、時期的になくて断念した。
身体自体は全体的に回復してきているのにもかかわらず、何故か高熱だけはしつこい。
家族は高くて38度ちょっとで4日ほどで熱はさがったというのに、自分は40度が12日も続いている。
人によって症状が違う。
それはどんな風邪やウィルスにも言えることだろうが、ここまで違う?! となったのはコロナが初かもしれない。
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