第3話純愛と大義
純愛……それは邪心がなく清らかな心の愛……。
俺はこの言葉が好きだ。
世界には色々な愛の言葉がある。
純愛
親愛
共愛
寵愛
聖愛
この言葉の中でも純愛が素晴らしい。
いや、それよりもうつくしいのは……寵愛。
寵愛を、親愛聖愛友愛聖愛ッ!!
愛に愛愛愛愛愛愛!!
おっと……ペテ公になりそうになってしまったぜ
まぁ話を戻して、そしてその純愛に対抗出来るのも大義である。
俺の信条には彼女つくらべからずと言うのがある。
何故作らないのか、それは彼女なんて俺には出来ないし、ある意味トラウマを持ってしまっているからだ。
それを話したい……しかしそれは海よりも深く、空よりもたかぁい話なのだ。
まぁそれはいいとして、話を変えさせて貰おうか。
今俺は学校を終え、家に帰宅していたのだが、俺の目にとんでもない物が映り込んでいた。
それは言葉で表すには難しすぎる物だ。
だが何とか言葉を表すとすると……うちの制服を着た女子が道の真ん中で仁王立ちをしていた。
そしてその仁王立ちしている人物は見覚えがあった。
あったと言うより……昨日嘘コクをしてきた子に似ているんだよなぁ……というか本人だろうな〜
そしてその後ろに守護霊みたいにくっついてる子いるな〜。
友達かな?それはそれでいい事なんだが。
「あ、あの〜何してんの?」
「先輩に待ってました!」
うんとても元気よく答えたね〜元気があってよろしい。
って俺は校長かよ!
と自身で心の中でツッコミを入れる。
そして隣の子よ元気がなさそうだな最近流行りのクールかダウナー系かな?
個人的にはダウナー系が好きだが……って何自身の性癖を心の中で暴露してんだ。
「なるほど俺を待ってくれてたんだ……なら逃げるぜ!」
「そうはさせません!」
俺が昨日と同じように走り逃げようと踵を返そうとした瞬間、元気系の少女が指パッチンと共に、俺の横を何かが通り過ぎていった。
それと同時に後ろにはいなかったはずのダウナー系女子がいた。
早すぎんだろ!
「ふっふっふっ……
バケモンかこの夙と呼ばれている子!
それか新手のニュータイプか……。
だが……俺だって元は体育会系の部活にいた男だ。
「本当はもう1人呼んで柱の男達みたいなポーズしたかったけど……」
「ねぇ……那由……早く済ませてよ……ダルい」
あ、マジでダルいとか言うんだダウナー系って……うわぁ新鮮〜。
「では……先輩私と恋人になってくだ」
「だが断る!」
岸辺露伴だって全部聞いてから答えたこのセリフ、半分以下で答えてやったぜ。
「先輩!酷いですよ!私本当に好きなのに!純愛なんですよ!」
「そうか……ならばこちらは……大義で断らせて貰う!」
そう告げると、持っていたカバンを肩に背負うと、準備運動をする。
「先輩!今日は逃げれませんからね!なんせウチの夙ちゃんから逃れられる人なんて居ないんだから」
悪役みたいなセリフ言い出しやがったよこの子。
だが、俺は必勝法がある。
その必勝法とは……ダウナー系の女子よ、君だァ
夙と呼ばれる子の方に向くと、カバンからある物を取り出す。
その品を見た夙はダルっとしていた目つきから目を見開いた。
「そ、それ」
食いついた!
やはりな……ダウナー系は大体……ゲームに弱い!
ちなみに今回出した品は俺の小遣いで買った新作である。
これを上げるのは……正直辛いが……ここから逃げるためである。
俺は手に装備し、そのまま夙に向かって走り出す。
そして通り抜ける瞬間彼女の手にそっと置くと同時にイナズマイレブンのある主人公の如く、走り抜いていった。
そして後ろからは俺をよびとめる声が聞こえたが……止まる事は出来ない。
少しして俺は家に着き、自分の趣味をやり始めたのだった。
日陰者の俺なんかに毎日驚きの交際の頼み方をしてくるんですが? 狂歌 @kyouka00
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