第33話 わかってしまった

「花蓮ちゃん、仕事終わったらご飯行きましょ!」

「あ、はい」

「いいよね?」


2人も誘うんだ……


「お店、花蓮ちゃんが選んでくれる?」

「わたしが選んだお店でいいんですか?」

「もちろん!」




香雅里さんは、その後色々買い物をして、全てわたしの売上にしてくれた。

部長に後で呼ばれてそのことを伝えられた時、やたらと機嫌が良かったので、香雅里さんが一体いくら買い物をしたのか怖くて聞けなかった。




仕事が終わって、更衣室で着替えていると、ちょうど美月さんと会った。

美月さんはわたしを見て「ふうん。本当に頑張ってるんだ」と言いながら、結んでいた髪を直してくれた。



従業員出入り口を出ると、香雅里さんが待っていて、一緒にわたしのおすすめのお店に行った。

遅れて颯真と柊真さんがやって来て、4人で食事した。


前に中華を食べに行った時は、緊張してそれどころじゃなかったけれど、今回は落ち着けていたから、よくわかった。


颯真が誰を見ているのか。

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